オープンキャンパスの企画・運営を担当し、関西学院大学の魅力を伝える入学センター公認サークル「KG CLUB」。2022年にはコロナ禍による数々の課題を乗り越え、3年ぶりのオープンキャンパスを成功させた。現在の所属人数は200名以上にのぼる。
チームワークで課題を乗り越え、関西学院の魅力をつなぐ。
仁木 優花
Niki Yuka
関西学院大学
人間福祉学部
社会福祉学科
3年
KG CLUB代表。徳島県立富岡東高等学校卒業。高校生の頃に参加したオープンキャンパスで、KG CLUBの学生の姿を見て、関西学院大学への入学と、KG CLUBへの入部を決意した。
藤井 美祈
Fujii Minori
関西学院大学
神学部
キリスト教思想・文化コース
3年
KG CLUB副代表。兵庫県私立松蔭高等学校卒業。代表のサポートとシフト作成や名簿の管理などの事務作業を担当する。活動を通じて「人と人をつなぐ」ことにやりがいと楽しさを見出した。
馬場 星歌
Baba Seika
関西学院大学
国際学部
国際学科
3年
KG CLUB副代表。徳島県立城北高等学校卒業。藤井さんと協力し、代表のサポートや事務作業にあたる。活動の上で心掛けていたことは、物事を俯瞰し、客観的な意見を伝えること。
小松 芽依
Komatsu Mei
関西学院大学
人間福祉学部
社会起業学科
3年
兵庫県立伊丹高等学校卒業。広報リーダーとしてSNSの運営や、平日に高校生が団体で来る“来校”のスケジュール管理・運営を担当する。将来の目標は企画運営の経験を生かし女性の社会進出に貢献すること。
久保 渉真
Kubo Syoma
関西学院大学
法学部
法律学科
3年
宮城県仙台市立仙台高等学校卒業。イベントリーダーとして、サークル内イベントの企画立案を行う。他学部履修制度に惹かれ、関西学院大学への入学を決める。
合田 彩恵
Goda Ayae
関西学院大学
法学部
法律学科
3年
大阪府私立帝塚山学院高等学校卒業。Quality向上課のリーダーを務め、活動の質の向上を目的にマニュアル作成や指導などを行う。入部のきっかけはオンライン交流会で話したKG CLUBの部員の人柄に惹かれたこと。
篠原 真歩
Shinohara Maho
関西学院大学
法学部
法律学科
3年
大阪府立北千里高等学校卒業。デザインリーダーを務め、イベントで使用するチラシやスタンプラリー台紙などのデザインを担当する。オープンキャンパスで関西学院大学の「人の良さ」に惹かれ、入学を決意。
「初めて」だらけの苦労の先には、大きなやりがいがあった。
KG CLUBの活動内容について教えてください。
仁木KG CLUBは、関西学院大学入学センター公認のサークルです。高校生に関西学院大学の魅力を伝えることをモットーに、日々活動しています。主には春・夏開催のオープンキャンパスの運営に携わっており、トーク企画や学内のご案内、相談コーナーなどを実施します。また、大学の授業期間に来校された中高生や保護者の方の団体を対象とした大学に関する講演やキャンパスツアーの開催、その他の大学行事の運営補佐もKG CLUBの役割です。広報課、デザイン課、Quality向上課、イベント課の4つの部署が連携して活動を行っています。私は昨年まで代表を務めていました。今日集まったのは私の代の幹部メンバーです。
4つの部署の役割について教えてください。
小松私がリーダーを務めた広報課の主な仕事内容は、SNSの運営と平日に来校する団体の対応のスケジュール管理・運営です。SNSの運営では、普段の活動の様子を見せることでKG CLUBの魅力を発信した結果、Instagramのフォロワーを半年で約300人増やせました。
篠原デザイン課のリーダーを務めていました。この課の役割はデザイン力を活かして団体の周知を図ること。オープンキャンパス等で使用するチラシやスタンプラリー台紙、イベントを行う教室の黒板アートなど広く手掛けました。昔からデザインすることが好きで、中高時代の文化祭など、折に触れて関わってきたことで培ったデザイン力を生かして団体に貢献できたのがとても嬉しかったです。
合田私はQuality向上課のリーダーとして、来校者対応の質を高めることや、企画内容のブラッシュアップに努めてきました。課のメンバーと協力してキャンパスツアーマニュアルの改訂や、学生講演の指導などを行ったほか、他大学のオープンキャンパスへの視察も実施。良い点を取り入れ、企画に生かすことができました。
久保他の課が対外的な活動を支える一方で、私がリーダーを務めていたイベント課はサークル内での人間関係をより良くし、連携を円滑にする役割を担っています。具体的な仕事内容は、新入生歓迎会など、サークル内のイベントの企画立案。夏には合宿も実施し、上級生と下級生が密に関われる時間を作ったことで、より強固な関係性を築けました。
KG CLUBに入ったきっかけを教えてください。
仁木高校2年生の夏に初めて参加したオープンキャンパスで出会った運営の学生の姿が輝いて見え、憧れを抱いたことがきっかけです。私も関西学院大学に入学し、KG CLUBの一員になりたいと強く思いました。受験生時代に計5回も参加したオープンキャンパスが、入試のモチベーションにつながったと感じます。
篠原仁木さんと同様、オープンキャンパスでKG CLUBの方が活躍する姿に感銘を受けました。関西学院大学へ入学した決め手も学生さんや職員の方など、“人”に惹かれたことです。
活動の中でやりがいを感じるのはどんな時ですか。
合田オープンキャンパスの際に、来場者の方から直接感謝の言葉をいただけた際に大きなやりがいを感じました。特に印象的だったのは道に迷われていた保護者の方を道案内した時のこと。道中でお子様の受験に関する相談に乗ったところ、私の体験談がその方の悩みの解消につながり、「今日来て本当に良かった」と言っていただけました。自分の言葉が直接人のためになったことを実感でき、感動しました。
篠原来場者の方の声はやはりやりがいにつながると感じます。私はKG CLUBの後輩から「高校生の頃、オープンキャンパスで篠原さんが関学の魅力についてお話されるのを聞いて、私も関学に入って、このサークルで活動したいと思いました」と言ってもらえたことがありました。自分もKG CLUBの学生に憧れ入学を決めたので感慨深かったです。
藤井来場者はもちろん、初めてオープンキャンパスに関わったメンバーから前向きな感想を聞けた時も嬉しかったです。私が注力してきた毎週のミーティングでの関係性の構築や、色々な人と関われるよう工夫を凝らしたシフトの作成が実を結んだと感じました。
活動する上で苦労したことは何ですか。
藤井「初めて」の経験を乗り越えていくことです。2022年からすべてのイベントを対面で実施することが可能となりましたが、私たちの代は、入学後に流行した新型コロナウイルスの影響により、対面でのイベント運営の経験がほとんどないまま幹部になりました。新入生の勧誘や大人数の後輩の指導、職員さんと連携しながら進めるオープンキャンパス運営。分からないことだらけでしたが、壁にぶつかった時はその都度、幹部でじっくり話し合い最善を尽くしてきました。
小松初めての経験として、平日に来校される団体の対応にも苦労しました。先輩たちはコロナ禍で団体対応の経験がなかったことから、引継ぎの際にも情報がほとんどないまま、私たちの代から再開。オープンキャンパスとは違い、不定期に発生するため、その都度都合がつく有志の人が対応するのですが、参加者が集まらず、苦労しました。対応の経験がないことから、部員が参加に消極的になっていると感じたため、練習の時間を設け、質問がしやすい環境を構築。その結果少しずつ参加者が増え、来校者との交流を通じて部員にKG CLUBならではのやりがいを感じてもらうこともできました。
仁木コロナ禍では、活動頻度と部員数が減少していたことも大きな問題でした。部員数が足りないと運営がままならないため、定期ミーティングの再開や新入部員の獲得に尽力。特に新入部員の獲得については、新入生歓迎行事1つとっても経験がないため、やり方が分かりませんでした。新入生の立場に立って考え、意見を出し合い、歓迎イベントとしてキャンパスツアーや履修相談会など新入生にとって役立つ企画を実施し、SNSも再開。その結果、約200名の新入生が入部し一気に団体に活気が出ました。
久保感染症対策など配慮しなければならない点も多く、苦労しましたが、それを乗り越え大きな成功をおさめられたことは自信とやりがいにつながりました。
KG CLUBの活動を通して、一人ひとりが着実に成長。
色々な苦労を部員で協力しながら乗り越えてきたのですね。活動を通じて、成長したことや身についたことはありますか。
馬場臨機応変に対応する力が身につきました。KG CLUBの活動は人と関わるため、イレギュラーなことが発生することがよくあります。そのため活動を続けているうちに、突然の事態に柔軟に対応できるよう、自然と自分の事だけでなく周りの状況も把握できるようになりました。
久保オープンキャンパス内の企画など、人前で話す機会も多いことから、プレゼン力が身についたと感じます。見やすいパワーポイントを作成するなど基本的なことはもちろん、相手や場の雰囲気によってトピックや話し方を変え、より効果的に情報を伝えられるようになりました。
合田私も物事を伝える力は大きく成長したと感じています。元々、人前で話すのが苦手でしたが、KG CLUBでは来場者の方はもちろん、サークル内での指導など、何かを伝える機会がとても多く、次第に人前で話すことに抵抗感がなくなっていきました。活動を通じて成長できた点はその他にも多々あります。それは両親の目から見ても明らかなようで、元々は勉強に専念してほしいと、私がKG CLUBの活動に取り組むことに否定的でしたが、今では応援してくれるようになりました。頑張りを認めてもらえ、非常に嬉しかったです。
活動の忙しさから、勉強との両立には苦労されたと思います。何か心掛けていたことはありますか。
合田私は先を見通して、計画的に取り組むことが大切だと思います。最初は資料作成などに凝って、時間を費やしてしまっていたのですが、余裕を持って作業を開始し、日ごとに取り組む分量を区切るようにしてからは勉強とサークル活動の両立がうまくいくようになりました。
馬場KG CLUBは、私の居場所であり、その活動は息抜きになっていると感じます。メンバーたちと会って話し、共に活動する楽しい時間が勉強を頑張る原動力です。
最後に皆さんが感じる関西学院大学の魅力について教えてください。
合田やはりキャンパスの美しさです。四季ごとに変わるキャンパスの光景は毎日飽きることがありません。訪れたことのない人には、ぜひ一度訪れてみてほしいです。
馬場様々なことに挑戦する学生に出会えるのも魅力ではないでしょうか。大学でできた友人は皆、向上心を持って自主的に学びを深めており、日々たくさんの刺激をもらっています。
仁木国際教育の充実度も魅力の1つです。留学制度が整っているほか、関西学院大学には留学生も多いため、学内でも多文化に触れられます。
久保私は他学部履修制度も大きな魅力だと思います。自分の所属学部の授業のほかに、他学部の授業も受講できる制度です。私自身もそうだったのですが、様々な分野に興味がある受験生や、学部を迷っている受験生には必ずおすすめするようにしていました。
藤井私も入学時と今では興味のある分野が変化したため、他学部履修制度を利用しています。様々な分野を学ぶことでかえって専門分野への学びも深まりました。総じて、学生の挑戦を全力でサポートしてくれ、やりたいことが叶えられる大学だと感じます。