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就職活動座談会
目標をもって就職活動を行い、希望の企業の内定を獲得した先輩方に、
体験談や活動する中で見つけた就職活動のコツについてお話を伺いました。
写真左から木村さん、安村さん、鈴木さん
インターンシップで様々な企業を知ることで将来の選択肢がクリアに
いつ頃から就職活動を始めましたか?
どんなことから始めたか教えてください。
木村 アルバイト先の先輩からアドバイスを受け、3年生の4月から始めました。最初はどんな企業があるのか知るために大学の合同説明会に参加しました。
鈴木 私も同時期からスタートしました。早めに動き始めたのは、優柔不断な性格を自覚していたから。長い時間をかけて自分の意思で就職先企業を選びたいと考えていました。最初は就活の進め方が分からずキャリアセンターに相談しました。自己分析や自己PRの作成も親身にサポートいただき、スムーズにスタートを切れたと感じます。
安村 両親がコンサルタントとして中小企業を支える姿に憧れがあり、入学当初から自分も同じ業界に進みたいと考えていました。3年生はゼミで忙しくなることを見越して、先に情報収集しておきたいと思い、2年生の夏頃から学内の就活イベントに参加。3年生の春にはインターンシップにも取り組み、コンサルティング業界への志望度が高まりました。想定通り、ゼミが本格化するにつれて忙しくなり、就職活動を再開できたのは12月頃。短期集中型で取り組む必要があったので、事前に志望業界を明確にしておけたのは良かったです。選考や説明会で、コンサルティング業界を知れば知るほど、挑戦心が強く、人と関わることが好きな自分にとって最適な業界だと思うようになりました。
最初から明確に志望業界が定まっている方もいる一方で、そうでない方も多いと思います。
志望業界・企業はどのように絞るのでしょうか。
木村 インターンシップで様々な企業を知ることが大切だと思います。幼少期、ドイツやオランダに住んでおり、そこでは住まいのない方がたくさんいて、漠然と人々の生活を支える仕事がしたいと思っていました。就職活動を始めた頃は、暮らしに密接した小売業やメーカーに興味がありましたが、多様な企業からお話を伺う中で、根本を支えられるのは金融業界だと実感。接客のアルバイトを通じてコミュニケーションの楽しさを感じていたので、お客様と信頼関係を築くことが重要な無形商材を扱う仕事は性格的にも向いていると考えました。
鈴木 私はリース業界へ進むことが決まっていますが、実は就職活動を始める前は、その存在を知りませんでした。インターンシップを通して、人を支える仕事がしたいと実感し、人生に不可欠な金銭面からサポートしたいと考え、金融業界を志望。事業の幅が広く、働きやすい環境が整ったリース業界に惹かれました。また、営業職という職種には、体育会系で大変そうという先入観がありましたが、実際に働く人々の姿から、人に寄り添う繊細な仕事だとわかりました。このように、インターンシップで実際に様々な仕事に触れることは、就きたい仕事を絞る上で大変有用です。企業によってはインターンシップの参加者に早期選考の案内がある場合もあり、そういった面でも可能性が広がると思います。

不安や緊張の中、支えてくれた家族の存在
志望企業の選考に臨む際、どのような対策をしましたか。
安村 OB・OG訪問は何度も行いました。インターンシップ等にあまり参加できなかった私にとっては、OB・OGの方のお話は企業理解を深めるための貴重な情報源。説明会では似たように見える企業でも、実際に働く方のお話からは、それぞれの社風の違いが感じられます。またお話しぶりによって仕事への情熱や姿勢が読み取れ、やりがいを持っている方が多い環境かを見極める手掛かりにもなりました。
鈴木 私もOB・OG訪問は行って良かったと感じています。特に内定先のOB・OG訪問で同じゼミの先輩に出会えたのは、就職活動における転機に。些細なことも親身に相談に乗ってくださり、先輩が活躍する姿は私にとって大きな励みにもなりました。
木村 OB・OG訪問では、良いことも悪いこともざっくばらんにお話ししてくださる方が多かったです。貴重な情報を得られるだけでなく、誠実な姿勢から企業への信頼感も高まりましたね。他の選考対策で大切にしていたのは、面接練習。形式的に話すのではなく、面接官の方との対話を意識し、エピソードから感情が伝わるよう話し方を工夫しました。
鈴木 面接練習には他者の視点も大切です。私はキャリアセンターの個人面談で、何度も練習に付き合っていただきました。一般企業で人事をしていた職員の方など、プロの方から助言がいただける点が良かったです。印象的だったフィードバックは「逆質問(面接の最後に設けられる学生からの質問の時間)がただの質問になっている」というご指摘。明日から就きたい仕事に就くつもりで具体的に尋ねるようアドバイスをいただき、質問からも志望度や業務への理解度を伝えることを心掛けるようになりました。また、キャリアセンターの方には精神面でも支えられましたね。第一志望の面接の前にいただいた「こんなに頑張ったんだからきっといい結果が待っているよ。」という言葉が自信につながりました。
安村 私も個人面談は度々利用しました。面接当日にもキャリアセンターを訪れ、面談で不安な気持ちを聞いていただけたことで、緊張がほぐれ安心できました。
就職活動中、キャリアセンター以外で心の支えになったことは何かありましたか?
安村 家族の存在は大きかったです。志望度の高い企業の選考に落ちた時、非常に落ち込み、数日間ふさぎ込んでしまったのですが、両親はずっと励まし続けてくれました。第一志望の企業の選考後、なかなか連絡がなく不安を感じていた際にも、寄り添ってくれ、合格通知が来た際には手を取り合って喜んだのをよく覚えています。
鈴木 私も多くの場面で家族に救われました。選考の結果が来るたびに家族で一丸となって喜んでくれたのが自分の就活への活力になっていたと感じます。また、選考で早朝から東京に向かう際には、毎回駅まで母が送迎してくれ、車内で「冷静に自分の良さを伝えれば大丈夫。理子ならできるよ。」と声をかけてくれたのが心強かったです。幼い頃からずっと母の強くてとても優しい言葉に支えられてきたのだと実感しました。
木村 私にとって家族は、一緒に一喜一憂してくれるチームのような存在。志望企業や就職先を話題にすると、家族みんなが色々と意見をくれたのが嬉しかったです。また、大学院に進学する等の理由で就職活動をしていない友人と過ごす時間も大切でした。就職活動から離れてリラックスすることが良い気分転換になったと思います。
安村 私は同時期に就職活動を始めた友人にも助けられましたね。エントリーシートを添削しあったり、面接練習をしたり、二人三脚で歩めたことで不安が和らぎました。自分一人で抱え込まず、家族や友人、周囲の人に頼ることが前向きに進む力になると思います。これから就職活動に取り組む方も、私たちのように、ぜひ周りの人と協力して乗り越えていってほしいです。
鈴木 理子さん
文学部文化歴史学科4年 内定先:大手リース企業
◆関学のキャリア支援の推しポイント
『グループディスカッションのきほん』でコツがつかめた
少人数でグループディスカッションの練習ができる講座がおすすめです。キャリアセンターの方から実践的なアドバイスをもらい、安心して選考に臨めました。
◆就活の先輩としてのアドバイス
捉え方ひとつで、大変な就職活動も楽しいものに
夏季休暇中は1日に複数社のインターンに参加することも。ハードスケジュールでしたが、新しい発見や学びを純粋に楽しむ気持ちを持ち続けることで、わくわくした毎日を過ごせました。
木村 勇星さん
経済学部4年 内定先:大手損害保険会社
◆関学のキャリア支援の推しポイント
個人ブースで授業の間にもオンライン面接が受けられる
制度が手厚いのはもちろん、設備が充実しているのも魅力。Webカメラ用のライトも完備された防音室で、授業の間にも集中してオンライン面接を受けられました。
◆就活の先輩としてのアドバイス
焦ることがあっても自分のペースを保つことが大切
時にはつらいこともあり、周囲と自分を比べてしまいがちだと思いますが、就職活動は、自分の将来のために取り組むもの。惑わされず、自分の目標に集中して着実に取り組むことが大事だと思います。
安村 百萌さん
経済学部4年 内定先:大手コンサルティングファーム
◆関学のキャリア支援の推しポイント
低学年から参加できるイベントでモチベーションアップ
学外のイベントは年次で制限がある場合が多いですが、関学のイベントは低学年から参加可能なものが大多数。第一線で活躍する方のお話はモチベーションにつながります。
◆就活の先輩としてのアドバイス
様々な年齢・立場の方との会話の中に発見がある
アルバイト先の方や両親の職場の方など、社会で働く様々な先輩と話す中で、自分の価値観が明確に。就職活動で出会う方にとどまらず、多くの人と積極的に関わることで重要な発見があると思います。
