就職活動の「今」

就職活動のスケジュール

政府の指針

・3年生の3月から広報活動開始/4年生の6月から採用選考活動開始

実施

・3年生の夏ごろからインターンシップに参加(そのまま選考・内々定/内定するケースも存在)
・3年生の秋ごろから説明会(企業によっては年内から随時選考開始)
 全ての企業が政府の指針に沿った採用活動をしている訳ではなく、各社の選考が多様化・複雑化しているため、対応に困らないよう、早めの準備が必要となります。筆記試験対策や書類選考対策、また面接対策など、就職活動の本番に備えることも大事ですが、その前段階の「自己分析」や「業界・企業研究」が極めて重要です。自己分析も業界・企業研究も、ガイダンスやセミナーを実施しており、動画での視聴も可能です。
 次のページでもお伝えしますが、選考の多様化・複雑化の流れの中で、インターンシップの重要性が増しています。最近では、インターンシップに参加する低年次の学生も増えています。現場での体験を通して仕事内容を把握したり、様々な分野で働く社会人の方とのコミュニケーションを図る経験が、今後の学生生活や就職活動の充実度にも大きく関わってきます。

インターンシップの重要性

採用フローが複線化する中で、インターンシップの重要性が増している傾向にあります。下図にある通り、インターンシップを経由した選考ルートを複数用意している企業もあります。インターンシップに参加しないと内定を得られないわけではありませんが、内定を得るための大切な接点になっています。 オンライン化により、居住地を問わず参加しやすくなっているため、参加の有無を志望度の指標とする企業もあります。インターンシップを通して得た経験を、業界・企業・職種の理解や自己分析につなげることも可能です。興味のある企業が実施するインターンシップには積極的に挑戦することを推奨します。

インターンシップと採用プロセス

多様化、分散化する企業の選考採用プロセス

インターンシップ参加日数(形式別)

就職活動のルールが変更に?

新聞報道等でも話題になりましたが、2025年3月卒生(現在の2年生)から、インターンシップに参加した学生の情報を採用活動で活用してもよい、という政府の考え方が示されました。ただし、このニュースは注意が必要です。
まず、政府の考え方では、インターンシップが4つのタイプに分けて示されました。このうち、参加した学生の情報を採用活動で活用してもよいのは「タイプ3」と「タイプ4」のみです。それぞれ、いわゆる政府指針に則り「3年生の3月以降は広報活動に使ってよい、4年生の6月以降は採用活動に使ってよい」という時期的な条件が付いています。
次に、これはあくまでも「政府の示した基本的な考え方」であって、全ての企業がこの考え方に沿ってインターンシップを実施するわけではないことは押さえておく必要があります。前ページにもある通り、すでにインターンシップ経由の早期選考等で採用活動に活用されている実態があります。自分が志望する企業がどういったインターンシップを実施するのか、それが選考につながっていくのか、しっかり見極めることが重要です。

タイプ 名称 特徴 採用活動への活用
1 オープン・カンパニー 超短期(1日)で、就業体験はなし。主に企業や業界のPR、説明。 ×
2 キャリア教育 主に企業がCSRとして実施するプログラムや大学の産学協働プログラムなど。就業体験は任意。 ×
3 汎用型
インターンシップ
5日以上で、そのうち半分を超える日数は就業体験を必ず行う。学部3~4年生の長期休暇期間に実施。
(時期的な条件付)
4 高度専門型
インターンシップ(試行)
大学と企業が連携して実施する「ジョブ型研究インターンシップ」「高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ」。就業体験は必須。
(時期的な条件付)

「キャリアの関学」を支える
キャリアセンターの手厚いサポート

充実のキャリア教育

関西学院大学では、キャリア教育の正課科目と就職支援をキャリアセンターがワンストップで提供しており、シームレスなサポートを実現しています。

科目名 授業形態(予定) 授業概要
KGキャリア入門 オンデマンド 入学後の学生生活をどのように過ごすのかを考えるきっかけとなるよう、各分野で活躍される様々な職業の卒業生から大学生活や現在の仕事についてお話を伺う、キャリア教育の基礎となる科目。
ライフデザインと仕事 対面 企業・団体等で勤務されている方に、ご自身の職務・キャリアをお話いただき、社会で果たすべき役割や存在意義、生涯を通したキャリア形成について理解を深めることを目的とした科目。
キャリアゼミA 対面 大学生活の意義、今後のキャリアについての講義を踏まえ、他学部生とのビジネスプラン考案のグループワークを通じて、思考力・コミュニケーション力・行動力の向上を目指す科目。
霞が関セミナー 対面
合宿形式
国家公務員の役割・業務について理解を深める科目。中央行政に関する講義や、各省の採用担当者による業務内容、求める人材像、採用試験についての説明会、本学の卒業生官僚とのセッションを行う。

「ここまでやる!」関学の就職支援

キャリアセンターでは、多岐にわたるプログラムを実施していますが、「個の支援」を最も大切にしています。学生によって、動きたいと思うタイミングはそれぞれで、自分の志向や強みに気づく瞬間は様々です。一人一人の考え方、タイミングによりそう、きめこまやかな支援を心掛けて全ての職員が対応に当たっています。

多彩なプログラム

・これらは一例で、他にも多くのプログラムを実施しています。

就活の基礎から応用まですべてを学べる!

キャリアガイダンス

学年や専攻に合わせて、キャリアガイダンスを年間に複数回開催しています。就職活動の基礎から、インターンシップへの参加方法、応募書類の書き方、面接・筆記試験対策といった実践段階まで丁寧に解説しています。今年3月に学部2年生向けに実施したキャリアガイダンスには、オンデマンド配信の動画視聴も含めるとほぼ全ての学生が参加しました。

憧れの企業・団体の先輩に直接相談できる!

先輩訪問会

コロナ禍以降、先輩や卒業生との接点が減ってしまったという学生の声に応えて、昨年より新設したイベントです。本学卒業生との相談会を、オンラインで実施しています。昨年は20を超える企業・団体の卒業生にご登壇いただき、のべ700人の学生が参加しました。また、就職活動を終えた現役学生との相談会も、対面やオンラインで実施しています。

関学生を採用したい企業に出会える!

学内企業セミナー

本学学生の採用に積極的な1,000社以上の企業・団体が参加するセミナーを開催しています。毎年、数多くの学生がこのセミナーを内定獲得につなげています。

就活初心者でも安心!

就活のきほんシリーズ

自己PRや筆記試験、志望動機にグループディスカッションなど、就活で準備が必要な内容について、ワーク形式を中心とした講座を開催しています。参加者同士の交流を図ることで、キャリアガイダンスで学んだ知識を、学生一人一人が身につけることを目的にしています。

聖和キャンパス

未来塾

教員・保育士を目指す教育学部生が夢を実現し現場で活躍できるように、キャリア支援プログラムとして「未来塾」を実施しています。1~2年次には資質と能力を磨くことを目的に、3年次からは採用試験に合格できる力を身につけられるような実践的なプログラムを提供しています。

充実した理系学生支援!

神戸三田キャンパス(KSC)における
キャリア・サポート

理系学部生対象の「進路なんでも相談会」や理系大学院生向け「研究内容棚卸講座」を実施し、きめこまやかなキャリア・サポートを実施しています。さらに、理系学生と企業の新たな接点として開設された「BiZCAFE」や会員企業によるワークショップ「BiZCLASS」等、先進的なキャリア形成支援体制が構築されています。