Vol.3 関西学院短期大学 アドバイザー制度
心を通わせる丁寧なサポートが、
〝ご縁〟を大切にできる人を育んでいく
一人ひとりのカレッジライフを支える「アドバイザー制度」
Profile
人間福祉学部 3年
テイラー 麻耶さん
保育科 1年
久安 心咲さん
保育科
立花 直樹 准教授
保育科 2年
大﨑 きらりさん
関西学院短期大学には各学生に担当の先生が付き、学生生活について相談できる「アドバイザー制度」があります。アドバイザーには、どのようなことを相談していますか。
久安将来のことについて聞くことが多いです。幼稚園と保育園、どちらに行くか迷っているので、自分の考えを話して、アドバイスをいただきました。私の思いを否定することなく、いつも肯定していただけるおかげで、私の選択の背中を押してくれるような思いがして、とても安心できます。友人のこと、クラスのこと、普段のことも話せる存在です。大学の先生は近づきがたいのではないかと想像していましたが、ここではむしろ中学や高校よりも身近に感じています。
大﨑入学当初は、友人ができるかどうか不安だったのですが、そんな相談にもしっかりと耳を傾けてくれたことを覚えています。2年生になってからは、保育現場での実習や就職について聞くことも増えたのですが、ありがたいのは、私からだけでなく先生方から声をかけてくれること。相談しやすい雰囲気をつくってくれていると感じます。
テイラー私は、将来海外で活動する保育者になりたいという目標があったので、その実現に向けたアドバイスをいただきました。海外で活動された経験のある先生にお話を伺う機会を設けてくれたおかげで、自分の将来像を具体的にイメージできるようになりました。
立花オフィスアワーとは異なり、アドバイザー制度の利用には、相談の内容や時間などにも、ルールを設けていません。学生と教員、都合が合えばいつでも話を聞きます。私が心がけているのは、一人ひとりの個性を大切にすること。ルールを押し付けるのではなく、その学生ならではの良さを伸ばしたいと考えています。2年間という限られた時間の価値を高められるよう、様々な体験やイベントも開催しています。いつの日か振り返ることのできる「思い出」の時間を共有してほしいという思いもありますね。
アドバイザーや仲間との関わりの中で、印象的だったことや良かったと感じることを教えてください。
久安アドバイザー・アワーを通じて、先輩と交流できたことが、印象に残っています。保育現場での実習について先輩方の実体験を聞けたことで、自分が想像しているよりも肩の力を抜いて臨んでも良いのかな、と思えるようになりました。また、ピアノの弾き歌いでは、童謡だけでなく賛美歌も弾けると役に立つよ、といった実践的なアドバイスもありがたかったです。
大﨑私も交流に通じるのですが、同じ目標に向かって頑張る仲間と出会えたことが一番良かったと感じています。アドバイザー制度、アドバイザー・アワーは、仲間づくりのきっかけになってくれる。些細なことも気軽に話せる仲間の存在は、私にとってとても大きく、心の支えになっています。
研究演習(アドバイザークラス)で実施した阪神淡路大震災追悼イベントの様子
テイラー私は入学する前から視野に入れていた、関西学院大学への編入について相談できたことが良かったです。1年生の頃から、学部学科選びのアドバイスをいただいたり、実際に編入された短大卒業生の方にお話を伺うこともできました。先生方が、私だけでなく、学生一人ひとりに向き合ってくれる姿勢が印象的です。
短期大学での経験を経て、将来はどのように歩んでいきたいですか。
久安高校生の頃から医療分野にも興味があったので、将来は、病児保育に関わることを考えています。病気と闘っている子どもたちの気持ちが、少しでも前に向くような支援ができる保育士になることが目標です。
大﨑子どもの主体性を育める環境、保護者が安心して子どもを預けられる環境など、保育を取り巻く課題について卒業研究を深めたいと思います。その先に将来を見据え、自分の就職先を見つけていきたいと考えています。
テイラー私は目標をかなえるためのステップとして、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科へ進学しました。ゆくゆくは海外で保育に携わる方法もありますが、近年は国内でも外国籍の子どもたちが増えており、保育の需要が見込まれます。自分の可能性と社会情勢に合わせて、進む道を考えているところです。
立花皆さんには、一つひとつの出会い、かけがえのない“ご縁”を大切にできる人になってほしいという思いで、日々アドバイスを送っています。人と人の信頼感を生み出すのは、小さなきっかけです。共に時を過ごし、支え合い、助けが必要な時には頼って乗り越えて行けばいい。そういった経験の積み重ねが、“Mastery for Service”を社会の中で体現していく礎になっていくと思います。アドバイザー制度が、学生たちがこれから紡いでいく“ご縁”の原点になることを願っています。