私のKG相関図

Vol.3 関西学院高等部 ダンス部

全員がリーダーとして自分と仲間に向き合って得た、
自信とチームワークが原動力

インパクトを追求したテーマと演技で、全国大会「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」に出場

Profile

高等部 3年
関 彩乃さん

高等部 3年
下村 奈津子さん

高等部 3年
貝原 穂乃花さん

高等部 3年
榎堀 由唯さん

ダンス部の活動について教えてください。

下村普段は日曜日以外の週6日、1日の練習時間は3時間半です。練習は生徒主体で進めていて、大切にしているのは筋トレ、アイソレーション、バーレッスンなどの基礎練習。時期によってランニングなども取り入れながら、大会に向けて作品を仕上げていきます。大会は夏に3つ、冬に1つ、3月に新人戦がありますが、メインは夏の3大会です。

榎堀冬の大会が終わり次第、夏に向けた練習が始まります。

下村各大会が近づくと、日曜日にも練習を入れたり、1日練習として午前・午後に3時間ずつ練習したりすることもあります。

ダンス部を選んだ理由を教えてください。

中学部に通っていた兄の体育大会でダンス部の発表を見て、「すごい!」と思ったことがきっかけです。中学部ダンス部に入ってから高等部ダンス部のレベルの高さを知り、一緒に踊りたいと思うようになりました。

貝原ダンスに興味があり、ダンス部のある中学部を選びました。とても楽しかったので、高等部でも続けたいと思い、現在に至ります。

下村中学時代からダンスをやりたいという思いはあったものの、ダンス部がなくて・・・。高校ではダンス部に入ると決めていました。

榎堀高等部入学後、候補の1つとしてダンス部に仮入部し、踊っているうちに楽しくなったので、入部を決めました。先輩方が優しく話しかけてくださったことや、練習で元気に声出しされている姿に「かっこいい」と思ったことも大きかったと思います。

貝原今も皆、あいさつや声出しを心がけていて、明るく元気。私たちの学年は、意見をはっきりと言える人が多いと感じます。

榎堀負けん気が強く、部活動だけではなく勉強も頑張る、というタイプも多いですね。

練習は3年生が中心となって進めていて、厳しく注意し合うこともありますが、楽しむ時は全力で楽しむ、メリハリのある雰囲気です。

下村学年に関係なく、部内で担当している係として指示をしたり、「頑張ろう」といった声かけをしたりする文化があり、まるで全員がリーダーのよう。一人ひとりが自ら声を出し、責任感を持って取り組めていると思います。

苦労したことや頑張ったこと、活動を通して身についたことはありますか。

貝原作品はジャズを基礎としたものが中心。私はジャズが苦手だったので、上手な人の動きを真似しながら克服しました。自分で逆境を乗り越える力が身についたと感じます。

下村ダンス未経験で入ったので、実力面で落ち込むことは少なくなかったです。部長に選んでいただけるまでになれたのは、コツコツ努力し続けたからだと思います。部長を経験し、人前で話す力を磨くことができました。

榎堀大会期間は練習がハードで、学業との両立が大変です。前もってテスト勉強を進めておくなど自分なりに工夫しました。大会メンバーは3学年からの選抜制。頑張り続ける忍耐力を養えました。

1年生の頃は位置・パートを覚えることなどに精一杯で、思うように踊れないこともしばしば。乗り越えられたのは、先輩や顧問の先生のサポートのおかげです。入部当時に比べて、継続する力が鍛えられ、周囲を巻き込む力を発揮できるようにもなりました。

下村全体をまとめる学年がバラバラだと、部の雰囲気も悪くなります。学年として調和がとれていない時は“本音を言い合うミーティング”を開いていました。仲間はもちろん、ダンスを通して出会った人との交流を通して、失敗を恐れず行動できるようになったという実感があります。

榎堀ミーティングを通して、自分たちの目標を再確認でき、チームとしての士気が高まりましたね。意見交流が自分を見つめ直すきっかけにもなり、成長することができました。

最後に、全国大会「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」への出場を果たした感想を聞かせてください。

榎堀昨年度は予選を突破できなかったので、出場が決まった時は本当に嬉しく思いました。

貝原テーマは、話し合いを重ねて決めた「魔咒(マレフィセント)」。例年とは違い物語に沿って振り付けを考えるという、私たちにとっての挑戦でもあったんです。評価していただけて、やってよかったと思いました。

下村大会のレベルの高さを肌で感じ、本番で緊張したことを覚えています。目標の入賞にはあと一歩届きませんでしたが、全国レベルの作品から多くのことを学べました。

貝原強豪校には、技術だけではなく、立ち居振る舞いにも圧倒されっぱなしでしたね。全国大会に出場することの良さは、大きな舞台で踊れることはもちろん、強豪校の方との交流を通じて学びを得られることにもあると思います。

私たちの活動が、多くの方の支えがあって初めて成り立っていることを、改めて実感する機会にもなりました。これからも感謝する心を大切にしたいと思っています。