私のKG相関図

Vol.2 関西学院千里国際高等部 SDGsグループ探究

柔軟な思考力と、
個性の融合が実を結んだ6年間の集大成

斬新なSDGs浸透策を提案し、日経STEAM2023シンポジウム「ポスターセッション部門」で最優秀賞受賞

Profile

千里国際高等部 3年
富本 康太さん

千里国際高等部 3年
長濱 悠真さん

千里国際高等部 3年
豊住 賢斗さん

千里国際高等部 3年
西原 理怜史さん

日経STEAM2023シンポジウム(主催:日本経済新聞社大阪本社)高校生SDGsポスターセッション部門に出場された経緯を教えてください。

豊住私が学内の課外活動の掲示板で参加者募集の案内を見つけたのがきっかけです。知の探究という授業でSDGsについて学び、より深く考えたいと感じていたので、同じように関心のある彼らに声を掛けました。

長濱私たち4人はクラスは違うのですが、中学から同じ学校なので、お互いのことを知っていて、豊住さんの提案で何度か一緒に課外活動に参加する中で仲良くなったんです。

富本今回も豊住さんから提案があり、すぐに参加を決めました。私はSDGsの成り立ちや、存在意義について問い直したいと考えていたため、丁度良い機会だったと感じます。

発表テーマについて詳しく教えてください。

富本「SDGsを消せ」というテーマで発表しました。ワードだけ聞くと過激なのですが、具体的には17個のゴールの立て方を見直して、シンプルにしようという提案です。

西原折角授業外で取り組むので独自の切り口でSDGsについて考えたいという想いがあり、まず新たなSDGsの浸透策について考えるという方針を立てました。

長濱具体策として私たちが考案したのがゴールを1個減らすこと。そうすることで覚えやすくなり、それぞれのテーマの存在感も相対的に強まると考えました。

豊住実際、ポスターセッションの場で17個のゴールを言える方が1人しかいなかったのは、かなり印象に残っています。良い問題提起ができたと感じました。テーマ設定はリサーチの要なので一番時間をかけたのですが、苦労した甲斐がありましたね。

長濱時間のやりくりが大変で、勉強の合間を縫って、各々でアイデアを考えては持ち寄り、ブラッシュアップしていきました。

西原集まった際にすぐに活発な対話が生まれるのは、友人同士でチームを組んだからこその強みだったと思います。ラフな会話から新たな発想が生まれることが多かったです。反対に真剣な議論ができたのも、自分の意見をぶつけ合う機会は友人同士でもあまりないので、良い経験になりましたね。

長濱話し合いでは、自分にない発想や視点に触れることができたのが非常に面白かったです。当初全く異なるテーマを検討していたのですが、議論を重ねる中でアイデアが発展し、今回のテーマにたどり着けました。

富本テーマ決定後、障壁になったのは情報の多さ。膨大なデータの中から、伝えるべき内容を取捨選択するのに苦労しましたが、分担しながら効率的に整理を進めました。

西原情報収集1つとっても4人それぞれやり方が異なるので、AIを活用するなど新たな方法に触れることができ、リサーチ力が高められたと思います。

熱心な取り組みと発想の掛け算が、最優秀賞受賞につながったのですね。受賞時はどのように感じましたか。

豊住驚きが大きかったです。まさか自分たちが受賞できるとは思っていませんでした。

長濱他の出場チームの発表も本当に面白く、クオリティが高かったので、そんな中で受賞できたのは非常に嬉しかったですね。

富本長い準備期間が報われたと感じました。他の参加者たちからも称賛の言葉をいただけたのが印象に残っています。これからも成長していきたいという意欲につながりました。

西原挑戦的なテーマだったため、少し心配もしていたので、それが受け入れられた喜びもありました。普段から自分たちで課題を設定し、探究する授業が多いので、そこで養われた視点や分析力が活かせたと思います。

豊住ポスターのクオリティも評価につながったと感じています。授業で何度か制作した経験をもとに、伝わりやすいデザインや見えやすい配色などこだわって作りました。

西原何度も確認しては修正して仕上げたので、完成した時の喜びは大きかったですね。

長濱プレゼンに関しても、授業で度々取り組んだ成果が発揮できたと思います。6年間の集大成として、普段の授業で学んだことを様々な面で活かし、このような結果を得られたことが何より嬉しいです。

豊住学外のオフィシャルな場で発表できる機会も貴重なので、高校生活の最後に挑戦してみて本当に良かったと感じます。

6年間の学びの賜物ですね。最後に皆さんが思う千里国際中等部・高等部の魅力を教えてください。

長濱一番はとにかく自由なところです。やる気さえあれば何でもできる学校だと思います。今回の課外活動のように挑戦の機会を提示してくれるのもありがたいですね。

富本私が気に入っているのは、国際的な教育環境と先進的なカリキュラムです。施設やサポート体制の充実もあり、6年間を通じて大きく成長できました。

西原フレンドリーな空気も魅力だと思います。広い人間関係が築け、学校生活が楽しいのはもちろん、日々刺激を受けられます。

豊住生徒のバックグラウンドの多様さも千里国際ならではです。多様な文化や視点に触れ、視野が大きく広がりました。