Vol.2 関西学院大学 DAY TRIP
キャンパスに溢れる国際交流の機会。
多様な出会いが刺激となり、それぞれの成長につながる
留学生と日本人学生が協働しながら、日本文化を体験するDAY TRIP
写真左から綿谷さん、張さん、セレナさん
Profile
商学部 2年
綿谷 陽花さん
人間福祉学部 1年 留学生
張 翼さん
国際学部 1年 留学生
フンジャン・セレナ・ヴァイペイさん
関西学院大学を、進学先や留学先に選んだ理由は何ですか。
綿谷国際交流が充実している大学だと思ったからです。私は現在、KGバディーズという活動に参加しています。留学生のバディとなって、日本での生活や日本語学習を支援するのが主な活動です。1年生の間は大学生活に慣れることに必死で、なかなかこうした場に挑戦できませんでした。先にバディとして活動していた友人が、「外国人の友達がたくさんできたよ」と楽しそうに話す姿を見て、参加を決意しました。
セレナKGバディーズのグループは、サポート役のバディ学生と留学生で7~8名の班が構成されており、その班単位で定期的に集まります。食堂でお昼ご飯を食べたり、皆でおしゃべりをしたり、時間の過ごし方は様々。私にとっては日本語の練習になりますし、皆で楽しくコミュニケーションができています。関学へ留学するまでは、インドで暮らしていました。子どもの頃、パイロットだった父が成田空港を訪れる度に、日本のお菓子を買ってきてくれたので、私たち家族にとって日本はとても身近な国。留学を検討する際、自然と日本が候補になりました。高校を卒業した後、コンピュータサイエンスを学びたいという気持ちは確かでした。関学でなければ、コンピュータサイエンスだけに集中していたと思いますが、関学の柔軟な制度のおかげでビジネスマネジメントの勉強もできています。
張関学の自由な学びの環境は、大きな魅力ですよね。私にとって留学の決め手になったのは、スクールモットーである“Mastery for Service”への共感です。母国である中国の社会構造、特に教育制度を良くしたいという思いを持っています。関学で研鑽を積み、自らが起こすイノベーションで社会に貢献したいという志と、このスクールモットーがぴったり一致しました。
皆さんが参加された、DAY TRIPについて教えてください。
綿谷DAY TRIPは正規留学生1年生とKGバディーズを対象とした新入生オリエンテーション企画です。今年は7名ほどが1チームになり、合計20チームで陶芸やアマゴ掴みといった日本文化を体験。度々チームワークが試される場面がありました。アマゴ掴みでは、「全部捕まえないと帰れないよ」と言われ、全員で協力しながら必死に頑張りました。そのせいか、帰りのバスでは皆爆睡していましたね(笑)。
セレナ陶芸体験でもチームワークを感じた場面がありました。陶芸は初めてだったのですが、なんとか完成まで漕ぎつけられたと思った矢先、粘土が崩れてしまい最初からやり直しに。そんな私の様子を見ていたメンバーたちが、「あきらめずに頑張ろう」と声をかけて手伝ってくれたのです。陶芸そのものよりも、メンバーの優しさに触れ、皆で楽しく取り組んだ過程にこそ、大きな価値があるのだと気づくことができました。
張私も、DAY TRIPで仲良くなったベトナム人の留学生と助け合いながら作品を作りました。彼とは偶然にも同じ日本語の授業を履修していることがわかり、それ以降授業で会うと話すようになりました。
綿谷関学ではDAY TRIPのような機会が多く用意されており、留学生同士はもちろん、お互いの言語を学びたい国内学生と留学生の交流も盛んです。
セレナ交流の機会は、イベントへの参加だけではありません。FUJITA GLOBAL LOUNGEでは留学生と国際交流に関心のある関学生が日常的に集まっており、新しい出会いがあることも。グローバル志向の学生にとって素晴らしい環境だと言えます。
最後に、将来の夢や目標を教えてください。
セレナ私は記憶することが苦手なので、人の代わりに物事を覚えてくれるAIを開発したいと考えています。現代社会では、すでにAIの存在が一般的なものとなっていますが、その大半を占めるのは有料サービスです。もっとたくさんの人が活用できる「誰かを助けるAI」の開発をめざします。
張めざすものが明確で素晴らしいですね。私の夢は、教育制度にうまく馴染めない子どもたちの手助けをすること。そのために、大学ではマルチプル・ディグリー制度を活用し、法学も学びたいと考えています。
セレナ関学は総合大学なので、幅広い分野を学べますよね。
張そうですね。先生方のネットワークも広いので、いろいろな分野から研究にアプローチできます。私は人間福祉学部で社会起業について学んでいますが、学部の先生に質問をした際、社会学部の先生を紹介していただいたことがあります。おかげで知見が広がりました。
綿谷貿易会社や商社など、海外と日本の架け橋となる仕事に就きたいと考えています。その第一歩として、今年は韓国へ留学する予定です。留学生の皆さんと交流をしていると、自身の目標のために、挑戦を重ねる姿に大きな刺激を受けます。私も留学という新たなチャレンジに邁進しつつ、今後も学内で国際交流できるこの環境を大切にしていきたいです。
