Profile
自分の興味や関心のまま、自由にチャレンジ。
充実した学生生活で多くの財産を得ました。
法学部はもちろん、興味のあった文学部の授業もたくさん受講。将来の進路は教員も選択肢の一つだったので、教職課程を履修して教員免許を取得しました。サークル活動では、学祭実行委員会とオープンキャンパスの実行委員を掛け持ちしました。自分の興味や関心のままにいろいろなチャレンジをして、とても充実した学生生活でした。自らの世界が広がると同時に友人の輪も広がり、一生の財産ともいえる交友関係を築くこともできました。
一方、自宅にいたら良かったなと思った場面もありました。就職活動と学業が重なった場合でも自分で家事をしなければならず、面接で良い結果が出なかった時は家族が側にいないことに心細さを感じました。その分、家族にどれだけ支えられていたかを実感。父や母の存在のありがたさを改めて認識できて、私にとっては貴重な経験になったと思います。
ひとり暮らしで親離れ子離れ、子どもも親も成長を
母:幼少期は引っ込み思案で、いつも一歳上のお兄ちゃんの後を追いかけていました。兄と違う中学校に進学し、自由な校風の中で、どんどん自分から行動するようになり、自分の意志を表現する力が身についたと感じます。京都の大学に進学していた兄に続いて娘も家を離れるのは、正直いろいろな意味で考えてしまいましたが、主人の言葉で娘の決断を応援しようと思いました。
父:優里奈は小さい頃から病気もほとんどせず、丈夫で手のかからない子でした。実家を離れて関西に行きたいと聞いた時、最初はビックリして、妻には息子と公平にと言いながら実はやせがまんしていました(笑)。心配ではありましたが、親離れ子離れすることは、娘の成長だけではなく、親の成長のためにも必要なこと。下宿させたことによって通学時間なども短くなり、学業だけではなくサークル活動にも取り組んで多くの友人ができたことは、とても良かったと思っています。
幼い頃から見ていた父の働く姿、同じ業界へのUターン就職を決意。
就職先に金融業界を選んだのは、自分の身につけた知識や人間力を活かした仕事をしたかったから。父が同じ業界で働いており、その姿を幼い頃から見ていた影響も大きかったと思います。
今回内定いただいた信託銀行は3年生の時に参加したインターンシップで、仕事の幅が広くいろいろなことに挑戦できる環境が整っていることや、お客様と接する中で専門性と共に人間性も磨いていけることに魅力を感じました。説明会などのイベントや面接を通して、先輩社員の方々のお人柄に惹かれたことも就職先に選んだ理由でした。
自分で考え、自分で決められるようサポート
父:最初から業界や会社を絞り過ぎず、インターンシップや合同説明会などに数多く参加して、自分の目で確かめるようアドバイスしました。その中で自然に絞られたところが本当の志望先になると思ったからです。「面接は合否ではなく、相性の善し悪しの問題だよ」と伝え、相手の気持ちを考え過ぎて自分のやりたい事が見えなくならないよう、なるべく自分で考え、自分で決めるような導き方を心がけました。
家族の応援と協力に支えられたコロナ禍での就職活動。
父は文字情報だけではわからない企業の具体的な仕事内容や社風などを教えてくれたり、オンライン面接に必要なパソコン設定を手伝ってくれたり。コロナ禍で在宅勤務している姿からは、「社会に出て仕事をする」ことの意味も学んだように感じます。
また、企業側に自己PR動画を送る時は、母がカンペを持ちながら表情のチェックをし、父がどんな角度がいいかを考えながら撮影してくれました。父母のサポートはもちろんですが、家族が側にいてくれる安心感が就活に挑む大きな力になりました。
適度な距離を取りつつ、生活面と精神面の支えに
母:娘とは舞台観劇という共通の趣味もあり、姉妹のように言いたいことを遠慮せず言い合っています。ただ本人は思い通りにいかなかった時など、感情がそのまま態度に出るわかりやすい一面があるので、「何かあったな」と察した時には、声をかけるタイミングなど「間」を大切にして接するようにしています。大学4年生になり実家に戻ってからの就職活動では、生活面と精神面で支えることを心がけました。コロナ禍で確かに最初の頃はつらい事も多かったように思います。企業に送る自己PR動画は、応援の意味を込めて家族総動員で盛り上がりながら作りました。
「今しかできない事」「やりたい事」を大切に、
より充実した学生生活を。
仕事上求められる専門性や知識の習得も頑張りますが、それ以上に、関学で学んだ「Mastery for Service」の精神を忘れず、身近な人の支えとなり社会に貢献できるような存在を目指します。
また、書道や舞台観劇といった自分の趣味も楽しみ、友人との交流も大切にしていこうと思っています。当たり前で平凡な目標かもしれませんが、コロナ禍での生活を体験したことによって、それが実はとても貴重なことだと感じています。
就職活動の進め方にもいろいろな考え方がありますが、まずは充実した学生生活をしっかり楽しむことが大前提だと思います。その上で、興味のある業界や会社があれば、早い時期からどんどん説明会やインターンシップに参加してください。本当に自分がどんな仕事をしたいのか見つめ直すための、有意義な機会になっていくと思います。関学の後輩の皆さんが、自身の幸せにつながる日々を大切に過ごされますよう、心よりお祈りしています!