私もK.G.です IN THE COMPANY

関西学院大学での経験を礎に
便利な暮らしを提供し、
幸せを生み出す。

藤原:パナソニックへ入社したのは、大阪がルーツで馴染みがあったことや、幅広い技術と製品を扱っている点に惹かれたからです。就職活動を始めた頃は開発職をめざしていましたが、活動を進める中で知財に興味を持ち、知財コースで入社しました。知財は多くの製品と、その製品に携わる人々と関われる仕事。1つの製品を見た時に、特許取得までの過程で共に努力や苦労を重ねた人たちの顔が浮かぶというお話を伺い、胸が熱くなりました。

秋山:私は新卒の頃から、「世の中をワクワクさせたい、便利にしたい」という思いがあり、製品数が多く、B to Cのメーカーで直接世の中の人にアプローチできることからパナソニックが第一志望でした。しかし当時は縁がなく、他社へ入社。2年半営業職として勤め、転職を検討していた際にパナソニックの求人を見つけ、長年抱いてきた熱い思いを伝えたところ、念願叶って入社することができました。

志水:大学4年生から修士課程の3年間、予防医学について研究していて、老若男女全ての人の健康に貢献したいと思うようになりました。その手段として家電の開発を選んだのは、身近なものに健康を促進する機能を付与することで、意識的に努めなくても自然と健やかになる生活や暮らしを実現したいと考えたからです。中でもパナソニックの製品は、1つも持っていない家庭はないと言っても過言ではないほど、私たちの生活に浸透していることから入社を決めました。

藤原:実は私と志水さんは学年も学部・学科も一緒で、大学時代から親交がありました。私は学部卒業後すぐに入社したため、2年後に就職活動を始めた志水さんがパナソニック志望だと聞いた時はとても嬉しかったです。

志水:現在は、ルームエアコンの空質技術、清潔維持に関する要素技術開発を行っています。エアコン内部のカビの発生を防ぐための特殊な機能を持った材料の開発や、抗ウイルス・抗菌機能をエアコンのパーツに付与するための技術検討が主な業務です。新型コロナウイルスの流行から世の中の空気質への関心が非常に高まっている中で、家庭内の空気浄化に携わることは、まさに多くの人の健康に寄与することであり、日々やりがいを感じています。

藤原:キッチン家電の知財や、知財戦略の立案、他社の知財分析や知財調査を担当しています。業務内容は多岐にわたっていて、次に開発する製品のコンセプトの立案から入ることも。トレンドを特許の観点で分析したり、他社の特許を侵害する危険性がないかを調べたり、色々な形で広く製品に関われることがこの仕事の魅力だと感じます。そのほか、特許庁とのやり取りや、取得できた特許の活用方法について検討することも私たちの仕事です。

秋山:私は人事職に就く以前に出向を経験しています。入社後3年間は営業を行っていたのですが、社内公募制度であるeチャレンジ制度で、海陽学園という全寮制の中高一貫の男子校に住み込みで生徒の教育を行うフロアマスターの募集を見つけ、挑戦してみたいと思いました。初めてのことだらけで苦労も多かったですが、充実した日々だったと感じます。この経験から、若い方と関わって日本を明るくしていきたいという思いが生まれ、採用の仕事に就きました。現在は、高等専門学校での採用活動をメインに行っています。インターンシップやセミナーから、内定後のフォローや入社手続きまでを一気通貫でやるのが私の仕事です。その傍らで、技術系の採用を担当する部署に所属しているため、大学のセミナーに赴くこともあります。先日は関西学院大学とタッグを組んで、低学年向けのキャリア教育セミナーとして、将来をイメージしやすくなるような講義やグループワークを行いました。様々な大学の学生に出会う中で、関学生と関わっていて感じるのはMastery for Serviceの精神が確かに根付いていること。誰かのために何かしたいという気持ちを、発言の節々から感じることが多いです。

藤原:大学時代は、今しかできないことに重点を置いて過ごしていました。特に経験して良かったと感じるのは、関学のプログラムを利用して参加したインドネシアでの実習です。友人が声をかけてくれ、旅行気分で参加を決めたのですが、蓋を開けると2週間にわたって、しっかり座学と実験があり、実際に海に入ったりもしながら生物について学びました。慣れない英語で必死にコミュニケーションを取りながら現地の学生と共に学び、雄大な自然に触れ、貴重な経験ができたと感じます。友人の誘いがなければ、プログラムの存在さえ知らなかったので、挑戦するきっかけをくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

志水:私の6年間は、平日は大学で授業、休日は朝から晩までアルバイトという非常に慌ただしいものでした。3年生の時は特に忙しかったです。1週間の半分が実験実習で、1週間で1つの実験テーマに取り組み、レポートを作成して提出するというフローを1年間毎週繰り返していました。当時は大変だと感じていましたが、事実を論理的に組み立て、結論を導き出すプロセスは現在の開発業務に通ずるものがあり、今となってはこの経験が研究を行っていく上での基礎を築いてくれたと感じます。

秋山:所属していた総合政策学部のある神戸三田キャンパス(以下、KSC)が自宅から車で10分なので、時間の余裕があり、非常に有意義な大学生活を過ごしました。中でも注力していたのはノートテイカーの活動。聴覚に障害のある学生の代わりにノートを取って、スムーズに授業を受けられるようサポートするボランティアです。理系の授業を担当する際には内容が難しく、非常に苦労しましたが、何度か担当することによって、スムーズに行うことができるようになりました。難しいことを理解しようとする力は仕事にも活きていると感じます。そのほか、空き時間にティーチングアシスタントもしていて、ずっと学校にいました。用事がなくても、厚生棟やコモンズに集まって、友人と談笑したりしていましたね。コモンズでは同じ学部の友人だけでなく、他学部の友人とも会えるのが楽しかったです。

志水:私もよくコモンズを利用していました。机いっぱいに勉強道具を広げて、友人たちとレポートを書いたのも、今となっては楽しい思い出です。

秋山:学生数も多くないので、和気あいあいとした空気がありますよね。サークルが総合政策学部と理系学部が合同だったり、学部の垣根も低くて、みんなが友達のような感覚でした。セミナーなどで訪れてもやはり西宮上ケ原キャンパスとは雰囲気が違っていて、今も昔も変わらないアットホームさはKSCの魅力だと思います。

藤原:確かにそうですね。卒業した今でもKSC出身の人と出会うとやはり嬉しいです。仕事で関わる開発の部署に同期が2名いるのですが、KSC出身だったことがきっかけで仲良くなり、今でもよく一緒にランチに行きます。

秋山:出身が同じだとそれだけで親近感が生まれますよね。KSCではないのですが、私の上司も関学出身で、よく目をかけていただき、とてもありがたいです。関学の絆の強さを感じる場面は他にもあります。前職では初期配属が東北でした。知らない土地で孤独を感じる中、同窓会に救われました。各地方で開催されているのですが、多くの卒業生が参加していて、関学生の輪が広がる場です。

志水:振り返ると関学で過ごした6年間は非常に密度の濃い時間でした。入学当初は将来の夢が漠然としていて、焦りもありましたが、尊敬している教授の元で研究に打ち込んできたことで、目標が見つかり、今に至っています。皆さんも自分の可能性を信じて、興味のあることに一生懸命取り組んでみてください。

藤原:学生時代にしかできないことがたくさんあるはずです。絶好のチャンスだと捉え、迷った時は思い切ってチャレンジしてみることで、きっと得られるものがあると思います。思う存分、学生生活を謳歌してください。

秋山:関学生であることに誇りを持ってほしいです。社会人になってから9年経ちますが、関学で学生生活を過ごしたことは、生きていく中で必ずプラスになると思います。将来の夢・進路を決める上でのアドバイスとしては、たくさんの人、特に多くの社会人と会ってみてほしいです。必ず自分の為になります。