卒業後も指針となるMastery for Serviceの精神。
世界を舞台に、新たな道を切り拓く。
関学サッカー部で過ごした濃密な日々が今につながっている。
本井:豊田通商はトヨタグループ唯一の商社として、自動車関連事業を主軸に成長を遂げてきた会社です。私が現在所属しているのは、グローバル部品・ロジスティクス本部の企画部戦略推進グループ。自動車・二輪車・航空機などのモビリティの部品に関わる製造業の海外進出・海外事業を複合的に支援するための戦略立案、投資案件の発掘・立案・推進、業績管理といった業務にグループリーダーとして携わっています。同時に、社内新規事業創出制度「Toyotsu Inno-Ventures Project」の運営事務局メンバーでもあり、事業アイデアの発掘やブラッシュアップにも尽力しています。この制度はボトムアップで立ち上げ、今年で4期目になりますが、制度を利用して新規事業にチャレンジする社員が多数出てきており、事業部の事業創出、および事業創出を実現する人材の育成に寄与できているという手ごたえを感じています。
関:私は入社後、人事部を経て、現在は関連会社である豊通オールライフに出向しています。介護・リハビリ領域の新規事業担当者として、健康管理システム事業や自費リハビリ事業を推進しています。自分が携わったサービスによって、クライアントや利用者の方が喜んでくださっている姿を実際に目にすると、大きなやりがいを感じます。
本井:私たち2人は、共に関学の商学部出身というだけでなく、サッカー部の先輩後輩でもありますね。私は高等部でサッカー部に入部し、大学では主将を務めました。100名を超える部員をまとめる主将という立場で、監督・コーチ・マネージャー・先輩・後輩・同期といった多くの人たちと関わる経験を通して、リーダーシップや組織マネジメントのあり方、そして対話の大切さを、身をもって学びました。現在の職場でグループリーダーとしてのリーダーシップを発揮し、メンバーをマネジメントし、モチベートする上でも、当時の経験が活かされています。
関:私は関西学院中学部・高等部でサッカーを続けてきて、大学サッカー部では学生スタッフを務めました。日本一という大きな目標を掲げて、関西学生選手権・総理大臣杯・関西学生リーグ・インカレの四冠を達成したことで、目標を必ず成し遂げるために行動し続けるマインドや姿勢を体得できたと実感しています。仕事においてもその姿勢を忘れず、担当事業の業績が苦しい時も決して諦めずに行動し続けて、困難を乗り越えてきました。
志を高く持ち部署の垣根を越えて協働する。
本井:高校、大学ではサッカーにとことん打ち込んできたので、就職活動を始めたばかりの頃は、どんな企業で働くことが自分の人生にとって良い選択になるのか、なかなか将来をイメージすることができませんでした。そこで、初めはほぼすべての業界の説明会に参加し、自分の進むべき道を模索しました。業界研究を経た後、経営者である叔父の影響もあり、ビジネスや事業経営を一から学べて、個人の裁量権が大きい商社業界を志望。豊田通商で働く人たちと会社の雰囲気が自分に合っていると感じ、入社を決めました。
関:私も本井さんと少し似ていて、父と祖父母が商売をしていたので、その影響で自分もいつか経営に携わりたいという思いがあり、事業創造や経営を学べる商社を志望しました。中でも、新しい事業をゼロから創出できる環境や、グローバルな事業展開に魅力を感じ、豊田通商への入社を決意しました。また、関学生を毎年採用していて、卒業生がたくさんいることも心強く感じました。今はコロナ禍のため休止していますが、毎年4月に関学出身の新入社員を集めて、関学の先輩社員との交流会が行われています。
本井:人と人とのつながりを大切にする社風があるので、会社としてのオフィシャルな行事ではありませんが関学生で集まる機会もありますし、入社時からなんとなく一体感があるのかもしれません。同窓の先輩にいつでも相談できる環境がありますね。関さんが入社してきた時は、関学サッカー部が四冠を達成した時の学生スタッフで、しかも複数分野専攻制を利用して商学と法学の2つの学部を専攻していたと聞き、すごい後輩が入ってきたなと思いました。
関:入社後に本井さんと出会って、関学の高校・大学のサッカー部出身で主将を務めていた方が同じ社内にいると知って驚きました。異なる部署・拠点にもかかわらず、同じサッカー部出身ということで気にかけてくださり、とても心強く感じます。何かあれば相談したいと思う先輩です。人事部で新卒採用を担当していた頃は、学生向けの説明会に参加していただくなど、仕事でも何度かご一緒させていただきました。
本井:今は業務上での接点はないのですが、「着火部」という社内の有志活動のメンバーとして共に活動しています。「着火部」という名前には、組織の一員としても個人としても心に火を灯す、熱い思いを持って自分たちのやりたいことを実現していく、といった意味が込められていて、私は初期メンバーとして携わってきました。外部講師を招いて勉強会を開催するなど、会社・組織・個人の成長につながるような企画を考案して実施しています。最初は有志で集まって活動していたのですが、徐々に成長して今では会社公認の部活動になりました。
関:私は人事部にいた頃に「着火部」に参加するようになり、今は部長を務めています。定期的にミーティングを行い、様々な施策を実行するなど、会社および組織をより良くしていくために日々志高く活動しています。
新たな事業を創出し社会のために貢献していきたい。
本井:関学を卒業して15年以上になりますが、キリスト教主義に基づく“Mastery for Service”(奉仕のための練達)や“自由と自治”の精神は、仕事の現場はもちろん日々の生活においても、人や社会に対峙する際の、自分にとっての軸になっていると感じます。学生時代の友人をはじめ、社会で活躍する関学生の方たちが、自由な発想のもとに行動し、結果を出している姿に刺激を受けていますね。私自身の今後の目標は、海外で新規事業を立ち上げ、社会に価値を提供するとともに、現地の雇用を増やすこと。そして、その経験をたくさんの人に還元し、より多くの人たちが笑顔になれるよう尽力していきたいです。
関:社会人になってから、大学時代の仲間や先輩・後輩だけでなく、社会で活躍している関学の大先輩の方々にお会いしてお話を伺う機会も多く、とても励みになっています。改めて関学生のつながりの深さを感じていますね。今後は、社会にとって価値のある事業をゼロから創出することが目標です。いずれは経営に携わり、関わる人たちが幸せを感じられるような事業や組織を作っていきたいです。
本井:自分の学生時代や社会人生活を振り返ると、成長する過程にはいつも苦労や大変な出来事があり、その渦中にいる時には気づかないことが多かったように思います。一度きりの人生ですから、後輩の皆さんには、ぜひやってみたいことに積極的にチャレンジし、汗水を流してたくさん苦労して、いつか振り返った時に自分の成長を実感できるように行動してほしいと思います。
関:何か一つでも良いので、成功・失敗を問わず「やり切った」と思える経験を持って、社会に出てほしいと思います。他人と比較せず、理想の自分を追い求めて学生生活を過ごしてください。
先輩
本井さん
関さんの第一印象は?
大学サッカーで日本一を成し遂げた、
すごい後輩。しかもナイスガイ。
関さんを一言で表すと?
向上心の塊。常に努力し、積極的に
行動してチャレンジし続けている人。
関さんへのメッセージ
これからも一緒に、より良い社会・会社・個人をつくっていきましょう!
後輩
関さん
本井さんの第一印象は?
サッカー部の大先輩で主将を務めていた方が社内にいることに驚きました。
本井さんを一言で表すと?
人格者。いつ寝ているのかと思うほど
自己研鑽をされている方。
本井さんへのメッセージ
自分が目標とする先輩です。
これからもご指導よろしくお願いします!