関西学院で国際貢献ボランティアに挑んだ二人。
今も、世界の未来を支えている。
国際社会貢献活動が、二人をつなぐ、ルーツになった。
浅井:私たちの出会いは私が2年生、難波さんが4年生だった頃。国際社会貢献活動に取り組んでおられる先生のもとで知り合いました。
難波:国際社会貢献活動に参加する学生たちのコミュニティは、学年や学部・学科を越えた強い結束があり、貢献活動に限らず就職活動について相談することもできる環境です。私は在学中は先輩として、入社後はOBとして相談に乗っていました。
浅井:就活中にもいろいろとアドバイスをいただきましたが、弊社から内々定をもらい改めて会社のことをお尋ねした際、「一緒に働いている先輩や上司は尊敬できる人ばかり」というお話をしていただいたことが、入社の決め手になりました。大学で、国際貢献という同じフィールドで活動された先輩とは、深い部分で共通する想いを感じます。
難波:国際社会貢献活動では、フィリピンのNGOでインターンに参加しました。現地の漁業や農業で生計を立てる人々に向けて、金融サービスを提供するという取り組みです。そのサービスの知名度の低さに問題意識を持ち、WEBやSNSを通した広報活動を積極的に展開しました。現地の約60人もの人々にインタビューを行い、言葉や文化を越えて信頼関係を構築することの難しさややりがいを学ぶ機会になったと思います。
浅井:私は、青年海外協力隊の一員として、スリランカの中高一貫校を巡回。サッカーのコーチとして、生徒たちに運動の楽しさを伝えて回りました。現地の人々にお客様扱いされているうちは、思い通りに活動できずもどかしい思いをしました。しかし、まずは一つでも多く現地の人々の期待に応えようと行動し続け、その悩みを解消。自分の境遇を変えるには、自分から変わらなければならない、ということを身につける貴重な経験になりました。
難波:国際社会貢献活動で奮闘した私たち二人が、今は海外のインフラを支える業務に邁進していることに、縁を感じますね。
先輩と後輩の協働。各部門で躍動するプロとして。
難波:在学中の国際社会貢献活動を通じて、インフラを支える仕事に就きたいと思うようになったことが志望動機につながりました。今は、商学部で培った、簿記やファイナンス分野の知識を活かせる財務部門に所属しています。
浅井:私がこの会社を志望したのも、やはり社会的なインフラの整備に貢献したいと考えたからです。在学中に訪れたスリランカでは、停電や電車・バスの遅延、交通事故が日常的に頻発していました。日本であれば一大事の状況でも、現地の人が口にするのは「ここは日本ではないから仕方ないよ」の一言。途上国の深刻な社会課題を目の当たりにしたことが、志望理由につながりました。現在の所属は、営業部門。交通システムや化学プラント、そしてCO2回収プラントといった製品を、世界中のお客様に納めています。将来は地図に残る仕事をすることが目標です。
難波:そして現在、私たち二人が揃って携わっている仕事があります。それが、海外で進行中の化学プラントプロジェクト。浅井くんは、営業担当として、お客様の課題解決に向けた情報収集など、様々な活動を展開しています。一方で、財務部門の私は、プロジェクトの損益やキャッシュフロー管理や現地の税務関連法規の調査、そのレポーティング業務などを担い、それぞれの分野でベストを尽くしています。
浅井:難波さんからは、案件に関わらず営業という仕事についてアドバイスしていただくこともありますね。異なる部署から見た営業職への期待を伺うことで、自身の視野や考え方が広がります。こうした意見を惜しみなく言ってくださる難波さんは、私にとってとても貴重な存在です。
難波:それはお互いさまですよ。一つひとつの案件に深く携わる浅井くんのような部門の人たちは、現場の状況や製品について、より濃い情報を持っています。そうした情報を教えてもらうことが、財務予測やプロジェクトを円滑に進めることにつながります。
浅井:部署を越えて尊敬できる先輩を、頼もしく思います。営業担当内では、難波さんは“物知り”として有名で。財務以外のことでも、聞けば応えてくれる人として信頼されているんですよ。
関学生の絆とモットーを胸に、共に歩んでいく。
難波:現在※は居住する寮が同じで、フロアまで一緒です。自然とプライベートを共に過ごすことが増えました。最近は、時間が合えばランニングに誘ったりしていますね。
浅井:関学卒業生による読書会の活動にも、一緒に参加させていただいています。読書を通じて、その感想や自身の経験談を語り合ってシェアするなど、卒業後も学び続ける研鑽の場です。卒業後に薄れがちな同窓の絆をつなぎ、互いに刺激し合える関係を築いています。
難波:社会に出てから改めて実感するのは、関学生には、一生お付き合いしていきたい魅力的な人が多かったということ。他者を受け入れるコミュニケーション能力が高く、社会に貢献したいという志の高い人たちと出会うことができました。この関係は、一生大切にしていきたいと思っています。
浅井:私は、卒業後も“Mastery for Service”をモットーとして自己研鑽に励まれている先輩方の多さが、とても刺激になっています。就職活動時にOB訪問をしたときから感じていたのは、縦のつながりの強さ。業界の最前線でご活躍されている方も、連絡させていただくと親身に相談に乗ってくださる、とても優しい先輩でした。今も難波さんのように、社内でお世話になっている方がいて、関学生は人に恵まれる、ということを実感しています。
難波:これからも共に歩み、社会に貢献していきたいですね。
※2021年1月現在
先輩
難波さん
浅井さんの第一印象は?
誰とでも分け隔てなく話すことができ、
コミュニケーション能力が高い。
浅井さんを一言で表すと?
休日にも勉強をするなど、努力家。
成長意欲が高い人だと思います。
浅井さんへのメッセージ
仕事もプライベートも、これからも
充実したものにして行きましょう!
後輩
浅井さん
難波さんの第一印象は?
読書などの自己研鑽やランニングを習慣とされていて、コツコツ努力されるのが得意。
難波さんを一言で表すと?
真面目で倫理観の高い方です。
難波さんへのメッセージ
いつもご指導、ご鞭撻ありがとうございます。入社できたのも、成長への刺激をくださっているのも、難波さんのおかげ。感謝です!