学院創立150周年にあたる2039年を念頭においた Kwansei Grand Challenge 2039 を一昨年3月に策定しました。2039年がどのような社会になっているかに関しての未来予測を行ったうえで、卒業生が「真に豊かな人生」を送るために「質の高い就労」を最上位目標に掲げております。

未来予測においても判明した通り、今後はAIの発達によって産業構造や労働市場の大きな変化が予想されます。すでに始まっていることですが、今後はさまざまな産業でAIが導入され、理系、人文・社会科学系の学生を問わずAIの基礎知識が必要となってきます。関西学院大学では2019年度4月から「AI活用人材育成プログラム」を全学科目として開講し、AIの知識を持った学生を育てていこうとしています。

また、大量生産の時代に適していた新卒一括採用の見直しも始まろうとしています。これからの世界が求める能力はチャレンジ精神を持ったイノベーティブな能力・資質になるでしょう。自分の価値観と個性を持った人材が求められるようになります。さらに、AIにはできない人間にしかできない能力がこれまで以上に重要となってきます。

本学では、これらの能力・資質として、「幅広い知識・深い専門性」「多様性への理解」「論理的な思考力」「主体的に行動する力」「生涯にわたって学び続ける力」「豊かな人間関係を築く力」「対立する価値を調整する力」「困難を乗り越える粘り強さ」「よりよい社会に変革する情熱」「誠実さと品位」から成る10の「Kwanseiコンピテンシー」を抽出しました。

これらのコンピテンシーの中で、特に重要となるのが「生涯にわたって学び続ける力」であると考えます。学び続ける力は意欲や好奇心等の涵養が大前提であり、意欲や好奇心は生徒や学生の精神が安定していて初めて醸成されるものです。これを保証するのがご家庭での保護者の方の役割だと考えます。新たなものにチャレンジしようとする好奇心や意欲は、保護者の方の絶対的な愛情があってこそ生まれてくるものではないでしょうか。新しいものへのチャレンジは失敗することもあります。その時に帰るべきところが家庭や家族であると思います。どうかお子様のチャレンジを温かく見守っていただければと思います。

最後に、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、本学の様々な対応にご理解をいただき感謝しております。引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。