Messageご挨拶

関西学院 理事長 村上 一平

昨年12月に急逝された平松理事長の後を受けて4月に理事長に就任し、早3カ月が経過いたしました。改めまして関西学院に在籍している学生、生徒、児童、園児の保護者の皆様にご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては日ごろから関西学院の教育にご理解いただき、物心両面にわたるご後援をいただいておりますことに遅れ馳せながら心から感謝し、御礼を申し上げます。
私は今、就任時の挨拶を改めて思い起こしております。それは言わずもがなのことでありますが、関西学院がキリスト教によって設立された「学校」であり、そしてその「学校」であるが故に関西学院はここに学ぶ全ての学生、生徒、児童、園児にキリスト教主義の教育による質の保証をするべく最大限の努力をする義務を負っているということであります。
さらにこの質の保証の一丁目一番地に位置し、その最前線に立っているのが教員であり、教員の皆さんがその力を十二分に発揮できるように環境を整え、バックアップする責務を負っているのが職員です。その上でこの機能分担が滞りなくスムーズに働いているかを確認し、その中で変化極まりない現在の世界において関西学院の進むべき方向を示すのが、私ども学校経営に携わる理事の役目であると考えております。私は今後もこの当たり前のことにいつも思いを致し、特に関西学院がキリスト教に基づいて創立された学校であるという関西学院の原点に常に立ち返っていきたいと考えております。
私もこの関西学院に中学部から大学まで10 年間学び、育てられた者です。中学部入学後初めて接したキリスト教、受験勉強のない学校での成長の段階に応じて与えられた特色ある教育を体験してまいりました。だからこそ、この関西学院の目指している教育が、うわべだけの綿あめのような捉えどころのないものでは決してないことを知っています。まただからこそ、その第一線で対応している教員の皆さんの大きな素晴らしい、しかしそれ故に大変な働きも知っています。この大きな働きを担われ、期待される役割であるからこそ、それぞれの学校における教員の現代にふさわしいあり方についても常に見直しを続けることが必要であると考えています。
また、これら教員の働きを支える職員の働き方やその組織のあり方についてもその時代に合致したものでなければ職員の皆さんの力を充分に引き出すことは困難でしょう。
時代にふさわしい体制が整えられ、ここで学ぶ者の質の保証が図られてはじめて後援会の皆様や 23 万人を数える同窓生から信頼される関西学院になることができると確信しております。そのために必要なリスクは積極的にとると共に、逆に Mastery for Service で示されるキリスト教主義教育を堅持してまいります。後援会の皆様の変わらぬご支援を心よりお願い申し上げます。

関西学院 理事長 村上 一平

関西学院 院長 舟木 讓

日本も含め世界で収束に向けての取り組みが続いている新型コロナウイルス感染症の影響で後援会の皆さまも日々さまざまな対応に尽力されていることと思います。関西学院も新年度の入学式・始業式が中止となり、授業もオンラインで開始されるという、これまでに経験したことのない始まりとなりました。在校生ならびにその学びと生活をお支えくださる後援会の皆さまにも、刻々と変化する状況に対してご理解とご協力をいただき、本学の歩みをお支えいただいておりますことに心より感謝申し上げます。
関西学院は、9月28日に創立131周年を迎えましたが、1899年に公布された公教育機関での宗教教育を禁止する「文部省訓令第12号」に従うことなく、キリスト教主義を堅持した影響で在校生が激減し、その10年後には経営の危機を迎えておりました。その状況に対して、1910年にカナダ・メソヂスト教会が共同経営という形で協力してくださり、C.J.L.ベーツ宣教師らも就任され、その危機を乗り越えることができました。その10年後、ベーツ宣教師が第4代院長に就任され、1929年には大学昇格を目指して上ケ原キャンパスに移転、1932年の大学昇格認定の2年後には初代学長となり院長と兼務されました。
ベーツ院長が残された言葉の中に、上ケ原キャンパスに移転した際の“We have no fence”があります。当時のキャンパスに垣根や壁がなかったことに由来しますが、単に形状ではなく関西学院で学び、働くものが社会や世界をどのように変革していくべきかという理想の目的がここに象徴されています。
今般の状況の中で、私たちの社会や世界に存在するさまざまな格差や壁、課題が改めて浮き彫りになっています。それと共に、世界は普段私たちが意識しない多様な人々との相互関係の中で日常の生活が守られており、どこかでそれに支障がでた時には、その影響がすべての人々に及ぶことを私たちは日々実感しております。
私たちの周りの社会や世界に存在する格差や差別、分断を助長するさまざまな垣根を発見し、それを取り除く人々を世界に送り出し、それによって、すべての人々の命の平等性と尊厳が守られ、豊かな日常が維持できるよう、状況の変化に迅速に対応しながら、日々の働きをさらに進めてまいりたいと思います。
感染症収束まで、今後も皆さまの生活にも大きな影響が続きますが、日々の歩みとご健康、そしてお働きが神様によって守られますよう、お祈り申し上げます。

関西学院 院長 舟木 讓

関西学院後援会 会長 那須 善行

日頃は関西学院後援会の諸活動に対し、ご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。
関西学院後援会は「関西学院の教育目的達成のための後援」を目的に設置された団体で、関西学院に集う初等部から大学までの児童・生徒・学生約 27,000 名の保護者の皆さまによって運営されています。
昨年度はコロナ禍の影響により子供達の学校生活も一変し、仲間としばらく会えずに自宅で過ごす日々や、これまで当たり前に受けていた授業も様々な制限がある中で行われる日々が続きました。友達と戯れ合う児童の姿や大声で笑う生徒たちの輪、食堂で楽しそうに談笑しながら食事をする学生たちなど、少し前まで周囲との距離など全く意識せずにできた何気ない行動が、今や何か特別な事のように思えてしまいます。いわゆるソーシャルディスタンスという周囲との距離が、そのまま子供達にとっての「心のキョリ」にならないことを願うばかりです。
関西学院後援会は「わが子と共に育み、共に歩むMastery for Service 」を目指す姿(ビジョン)に掲げており、関西学院のミッションステートメント解説の中には「スクールモットーである” Mastery foe Service” は、他者への関心と思いやりに支えられた時に、はじめて十全の意味を持つ」と書かれています。
我々大人から見て日々成長していく子供達の姿が、時にたくましく映ることもありますが、コロナ禍による新しい日常の中で、子供達との「心のキョリ」が、お互いに生じないように、まずは我々保護者が子供達に関心と思いやりを持って支えていければと思います。
コロナ禍は現在もなお続いておりますが、今後は状況の変化を見極めつつ昨年度好評だった「食の支援」や保護者交流会のオンライン開催など新しい取り組みも合わせて、実行可能なことから後援会としての活動を行なって参りたいと思います。
今こそ「親と子と関学の絆づくり」を、より多く・より深く行なっていけるよう、今年度も会員の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
むすびに関西学院に関わる全ての皆さまとご家族のご健勝を心よりお祈りいたします。

関西学院後援会 会長 那須 善行