永橋爲介さん・有希子さん・風香さん親子 関西学院の親、子。

世界のどこででも生きていけそう。

アメリカは、どこに行かれたのですか?

父:西海岸のバークレーです。カリフォルニア大学バークレー校がある街だから、現地の公立小学校で500人ぐらいいる児童の国籍が100近くもある、非常に国際的な環境。画一的なところがなく、一人一人の個性を尊重してくれました。英語がしゃべれないのもあなたの個性、という感じで受け止めてくれましたよ。

母:娘は日本の小学校ではそこそこ優等生のポジションだったのですが、現地校に入ったので、最初は英語がちんぷんかんぷん。「できない自分」という役割を初めて経験しました。でも、できなくてもダメなのではない、と周りが見てくれたのはとてもいい経験でした。

それでも大変だったでしょう。

父:8月に行ってから3カ月ぐらいは英語がわからなかったので、毎日の宿題は夜中0時過ぎまで、私が付きっきりで手伝いました。

母:年が明ける頃には一人でできるようになったよね。

子:先生も優しかったしね。「お友達の手助けができる」とか「一生懸命発表している」とか、勉強だけでなくて、その子一人一人のできるところを先生がうまく見つけて褒めてくれたから頑張れました。

乗り越えられたポイントは?

父:娘は、小さい時からバレエを習っていたんです。アメリカでもサンフランシスコバレエスクールというところに入り、放課後に毎日通っていたので、それが心の支えになりました。

子:バレエ用語は世界共通なので理解できるし、体で表現できるから言葉が通じなくてもコミュニケーションできたんです。

母:バレエのおかげで、現地校のお友達ともバレエを通じて仲良くなれたじゃない?「風香はベストフレンド」なんて言ってくれたし。

アメリカには、ご家族の思い出がいっぱいありそうですね。

父:家族で同じ方向をむいて、頑張って乗り越えた、思い出の地です。

母:本当に、いろんな方に支えていただいて乗り越えた一年間でした。

子:私は、もう一年ぐらいいたかったなあ。

母:終わってみると、あっという間だったよね。

風香ちゃんは、これからも留学の機会がありますよね。

子:はい、いろんなことを広く学びたいと思っています。

母:実は、日本に帰る前に2週間、家族でパリにも行きまして、風香はオペラ座のバレエスクールのサマーセッションに参加したんです。

父:フランス語も、またまた、ちんぷんかんぷんだったよね。

子:でもアメリカでの経験もあったし、バレエという共通の身体表現があれば生き延びられることが確信できました。母に、「私、世界中のどこでも生きていける気がする」と言ったのを覚えています。

母:一度しかない人生、やりたいことを全力でやってね。

父:とにかく健康第一。頑張り過ぎないように気を付けて。

いろいろとお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。