卒業生として「いい循環」の中に身を置けることに感謝しています。

関西テレビのアナウンサーとして活躍中の村西利恵さん。
関西学院大学での学生生活や女性としてのキャリアについて伺いました。

祖父の昔話に憧れて、関西学院大学へ

― 吹田市のご出身とのことですが、なぜ関西学院大学を選ばれたのですか?

 実は、祖父が関西学院大学の卒業生だったんです。学徒動員の時代なので随分昔ですが、馬術部に入っていたそうで、「学内を馬に乗って散歩していた」という話を小さい頃からよく聞かされていました。子どもながらに「きっと素敵な学校なんだろうな」と、想像していました。高校受験のために通っていたのも関西学院大学の卒業生が塾長や講師をされている進学塾。普段から、先生方に大学時代のいい思い出話を聞かせていただいていて。小さい頃から関西学院について語ってくれる大人が周りにいる環境で育ったからでしょうか。自然と関西学院に憧れを持つようになっていました。
 進路について考え始めたのは、高校2年生の秋です。学校の友達を誘って、初めて関西学院大学の新月祭を訪れたんです。忘れもしません、MISIAさんがライブに来られた1998年の新月祭。ものすごい人で、中央芝生の緑がまったく見えないぐらいでした。ひと目MISIAさんを見ようと男友達に頼んで肩車をしてもらい、開けた視界に飛び込んできた夕方の綺麗な時計台の景色とMISIAさんの高音の歌声!今思い出しても鳥肌が立つほど素敵でした。完全にノックアウトですね。こんなきれいな学校があったのかと。「絶対、この大学に通いたい!」と心から思いました。
 念願の関西学院に合格したときは、とても嬉しかったです。入学当初学内の雰囲気と、先輩たちのおしゃれさに「さすがは西宮の大学!」と、圧倒されました。

大学時代の友人は、私の人生においてとても大切な存在です

― 大学時代の4年間は、どんな学生生活を送っておられましたか?

 高校時代は生徒会長や応援団長をして忙しく活動していましたが、大学時代は友人とじっくり関わりが持てた期間でした。所属していた経済学部の根岸ゼミのメンバーもとても仲がよくて。当時は経済学部に女性が少なく、経済学部を志す女性は意識の高い優秀な人ばかりでした。就職に対してもしっかり自分の考えを持っていて、私は彼女たちから刺激を受けながら成長していくことができたんだと思います。特に仲が良かった4人とは、今でもSNSを通して頻繁にやりとりをして、情報をシェアしています。卒業して14年経ちましたが、みんなキャリアも家庭も大事にしていて、私の生き方にもいい影響を与え続けてくれていますね。
 根岸先生は今年退任されましたが、新年会などにも来てくださるなどいまだに親交があり、卒業後も「関学ファミリー」であることを実感しています。

― アナウンサーを志したのは、いつごろからですか?

 フリーアナウンサーをしていた母の影響で、小学校の卒業文集にはすでに「将来の夢はニュースキャスター」と書いていました。母は一度社会に出て一般企業に就職しましたが、社会人をしながらアナウンサーをめざして夢を叶えた人。そんな母に憧れ、高校生のときに「アナウンサーになるにはどうしたらいいの?」と聞いたら、「まずは大学に行かないと」と言われ、大学進学をめざしました。
 3年生になって就職活動に入ってからは、母や母の友人のアナウンサーの方から話し方のレッスンを受けていました。

― アナウンサーは狭き門。就職活動でのエピソードはありますか?

 就職活動中、関西学院の卒業生の結びつきを感じる出来事がありました。東京のテレビ局の試験を受けたときに、名古屋の局の方に「うちを受けに来てほしい」と言われたんです。そして内定をいただいたのですが、私は両親や京都に住む祖母に働いている姿を見てほしいという思いがあったので、「関西のテレビ局を受けたい」ということを正直に話させていただきました。すると、部長さんが「その気持ちはよく分かる。受けてみて、ダメだったらうちに来てください」と言ってくださって。厳しい就職活動の中、私の気持ちを尊重してあたたかい言葉をかけてくださり感動しました。その方は、関西学院大学の卒業生で、関西テレビに就職が決まった後も名古屋に遊びに行かせていただくなどご縁は続いています。

女性として、素敵にキャリアを重ねていきたいですね

― 6月から、ハッピーキャリアプログラムを受講されるそうですね。

 来年の3月まで、関西学院大学大学院経営戦略研究科のハッピーキャリアプログラムを受講します。担当していたニュース番組が3月に終わりスケジュールが落ち着いたタイミングで人事部からの勧めがあり、梅田キャンパスに通うことにしました。アナウンサーとしてニュースを読むようになってから「大学時代のあの授業をちゃんと聞いていればよかった」と思うことがしばしばあったので、学び直すいい機会と考えています。

― 今後、どんな風にキャリアを重ねていきたいとお考えでしょうか。

 6月に結婚したので、2017年は人生の大きな転機になると感じています。今後は、子どもを持つことも視野に家庭と仕事を両立したいですし、女性としてどうキャリアを重ねていくかについても課題です。ハッピーキャリアプログラムは、経営に関する知識・技能や、リーダーシップ、組織マネジメントなどを学ぶことができるプログラムで、近年の女性活躍推進の大きな流れの中で、将来女性管理職となる人材を育成するために特化した内容となっています。私は担当していたニュース番組で毎日「大阪から世界のニュースを発信」してきましたが、関西テレビが企業としてどんな体制にあるのか、組織がどう動いているのかなど、経営的な視点も養いたいです。「企業人」として自分の足りない部分を補うためにも、自分の将来の選択肢を広げるためにも、この1年はしっかり学びたいと思っています。

― 最後に、在校生にメッセージをお願いします。

 社会に出たらみなさんも、関西学院の卒業生同志の間にある、あたたかい繋がりを実感されると思います。私自身どんな仕事をしても、どこに行っても「関西学院の偉大な先輩方がサポートしてくれる」という安心感がいつもあります。きっと、“Mastery for Service”の精神が広く卒業生の心に根づいているからだと思います。私も今まで先輩方に助けていただいた分、後輩にお返ししていきたいと心から願っています。みなさんも、このようないい循環の中に身を置いていることに感謝して、胸を張って社会に出てきてください。

PROFILE

村西 利恵RIE NISHIMURA

むらにし りえ/2003年関西学院大学経済学部卒業後、関西テレビのアナウンサーとして活躍。2017年3月まで13年間、ニュースキャスターとしてレギュラー番組を担当。現在は『雨あがりのナニモン!?』(毎土18:30)に出演中。趣味はゴルフと釣りで、釣りにおいては新聞でコラムも担当している。