自ら動けば何かが変わる。自主性を学んだ大学時代。

「マナカナ」の愛称で親しまれる三倉茉奈さん(写真左)と佳奈(右)さん。2008年に社会学部社会学科を卒業されました。
関西学院で過ごした4年間の学生生活について聞きました。

― 幼いころからお仕事をされていますが、どんな子ども時代を過ごされましたか。

外遊びばかりしていましたね。一輪車が好きで私たちと友だちと3人で首からタオルと水筒をかけて走り回っていました。

二人とも活発な子どもでしたね。それに双子だからかお互い負けたくなくて。逆上がりなんかも競争しているうちにどんどん技が洗練されてきて、何回連続で回れるようになったか(笑)。どこまで上達するのか…あれはすごかったよね。

いい意味で競い合ってきましたね。勉強も。高校までは「同じところに絶対受かろう!」と思ってがんばっていました。

どうしてあんなに勉強してたのか(笑)。勉強が好きだったというのもありますが、逆上がりと同じで競っているうちに成績が上がるのがおもしろくなってきて。私は佳奈がいなかったらあんなに勉強してなかったかもしれません。佳奈は私にテストで負けると機嫌が悪くなるんですよ。佳奈の方が負けず嫌いでしたね。

私はコツコツ勉強するタイプなんですけど、茉奈は直前にラストスパートをかけるタイプ。真面目にやっているのに負けるのは許せないでしょう(笑)。

― 大学は、なぜ関西学院の社会学部を選んだのですか。

国公立をめざしていたんですが、行きたい学部が見つからなくて。大学の冊子で私学に「社会学部」があることを知りました。社会学部はメディアの勉強もできますし、身の回りのことが全て勉強になるのがおもしろそうだと。佳奈に教えたら、佳奈も偶然社会学部を見つけていてびっくりしました。

社会学部にしぼって、東京の大学も含めて資料を取り寄せたんですが、関西学院のオープンキャンパスに来てその美しさに衝撃を受けて。「ここしかない!」と思いました。

― 遊びに勉強と、ごく普通の学生生活や価値観を大切にされていたんですね。

本当に普通に過ごさせてもらいました。私たちは4歳から児童劇団に入って、5歳から芸能活動を始めました。小学5年生のときにNHKのドラマ「ふたりっ子」で注目されましたが、小さいときから勉強と仕事の両立は当たり前でしたね。

母も堅実な人で、私たちがテレビに出始めてからも「浮き沈みの激しい世界でいつまで続くかわからない」と言って、仕事もやめませんでしたし。何より「ふたりっ子」のチーフディレクターに「オンエアしたら、もしかしたら二人は人気者になるかもしれない。でも、学校はしっかり行きなさい」とアドバイスしてもらえたのも大きかったです。私たちも母も、しっかりそれを守ってきました。

周りの大人たちに恵まれていたんだと思います。みんな厳しかった(笑)。一度、学校の宿題を忘れて行ったことがあったんです。「私は普段からがんばっているし、先生も仕事のことを知っているし、許してくれるかな」と密かに心の中で思っていたら、みんなの前で思いっ切り怒られて。「宿題もできないなら、仕事なんてやめてしまいなさい」と。あのとき、芸能人だからと言って大目に見ることなく怒ってくれたのがよかったです。普通の感覚で接してくれた先生に感謝しています。

― 関西学院ではどんな学生生活を送り、何を学びましたか。

関西学院もまた厳しい学校でした。芸能人だから、仕事だからといって何ひとつ大目に見てはもらえませんでした。仕事でどうしても試験が受けられないときに学部事務室に日を振り替えてもらえないか相談に行ったら、担当の方が履修心得を出して来て「仕事は対象理由としてどこにも書いてないですね」とバッサリ。

私は仕事でドイツ語のテストが受けられなくて、再履修で翌年も取ることになってしまったんですが、そのときに同じように再履修している人の中に、今の夫がいました(笑)。彼も、たまたま寝坊して試験が受けられなかったそうです。

すごい運命ですよね(笑)。関西学院での学生生活を通して、「自分の意志で行動する」ということを学んだような気がします。それこそ着ていく服ひとつとっても。私たちは高校までは制服で仕事では衣装なので、「自分で選んで」服を着るという経験があまりなかったんです。憧れのキャンパスライフで周りはみんなオシャレだし、いっぱいいっぱいでしたね(笑)。

そうですね。受け身でいると何も始まらないけれど、自分から動くと何かが起こる。入学後、毎日何十人と新しく会う友だちの名前を必死にメモして覚えて。覚えれば友だちになれるので、友だちはすごくたくさんできましたね。

本当。特に佳奈は高校まではそんなに社交的じゃなかったのに、大学ですごく変わったと思います。

そうそう。すごく変わりました。待つばかりでは始まらないと学んで。誘われた約束は仕事があって行けないことも多いけれど、仕事のない日に自分で遊びを企画したら絶対自分は参加できるし。イベントの幹事をすることも学びましたね。

1年のときは、二人でイベントのサークルも作ったよね。みんなでボーリングに行ったり。何回かで終わったけど(笑)。

― 今後は女優として、働く女性として、どのような道を進んでいきたいですか。

大学4年のとき、就活する友だちが輝いて見えていました。私たちは芸能界で本当にやっていけるのかと不安になって就活をしようかとも考えたり。そんなタイミングでNHKの朝ドラ「だんだん」の双子の役が決まったんです。

しかも、双子だけれど別々の生き方をした全く個性の違う役柄で、私たちにとって新たな挑戦でした。あの抜擢で「そういうことなのかな」と。芸能界で女優としてやっていこうと決意できましたね。

これからも、先のことはわからないですが、これまでの仕事の積み重ねで今があると思っています。最近は二人別々の仕事の方がほとんどで、いただく役もこれまで優等生的役柄が多かったのが悪役なども経験し、仕事の幅が広がっているのを感じています。ひとつひとついただいた仕事に丁寧に向き合って、そのパフォーマンスの積み重ねでキャリアを重ねていきたいですね。

私は子育て中なのですが、周りのサポートもあり、産後数ヶ月で仕事復帰しました。これからも自分の目の前の仕事を一生懸命こなして、頑張る姿を子どもたちに見せていきたいですね。子育てと仕事の両立は大変だけれど、子どもはとても可愛いです。寝顔を見ながら毎日癒されています。

佳奈の旦那さんがイクメンで。本当、いい人を関西学院で見つけたよね。

― 関西学院OGとして後輩や保護者のみなさんにメッセージをお願いします。

私は関西学院で、自分が思い描いていた以上にいろんなことに自由にチャレンジできたと思います。関西学院での4年間は私の人生でかけがえのない時間です。関西学院は何でも挑戦できる環境だと思います。海外とも関係が深いですし、就職もいろんな選択肢や可能性がありますし。後輩のみなさんには、いろんなことに挑戦して学生生活を楽しんでほしいですね。

私たち卒業生はみんな関西学院が大好きです。仕事をしていても、テレビ局の社員さんなど出会った人が「関西学院卒」だとわかるとお互いに一気に親近感がわいて。社会に出ると関西学院OB・OGの愛校心の強さを感じます。関西学院はずっと変わらず、私たちの母校であってほしいですね。

PROFILE

三倉 茉奈MANA MIKURA
三倉 佳奈KANA MIKURA

子役としてNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」でデビュー。ともに関西学院大学社会学部社会学科卒業。現在、テレビドラマ、バラエティーなどで活躍中。茉奈(写真左)は、10月スタートのNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に出演。佳奈(写真右)は、2012年に大学時代の同級生と結婚。2014年10月に女児、2016年4月に男児を出産。現在、子育てと両立させながら仕事を続けている。