KWANSEI SCHOOL LIFE

人に恵まれた4年間を、人生の糧に。

好きなことに打ち込む学生時代は、人生でかけがえのない時間。関西学院で自分を見つけ、充実した毎日を送る学生たちの素顔を紹介します。

Kojo's Profile

経済学部3年生
木原 祐哉 さん

きはら ゆうや/経済学部3年生。体育会アイスホッケー部所属。父の仕事の関係で幼稚園の年長から小学3年生までを過ごしたカナダでアイスホッケーに出会う。日本に帰国後クラブチームに所属し、スポーツ推薦で関西学院へ。

体育会アイスホッケー部に所属しながら、経済学部のゼミの研究にも日々情熱を注ぐ木原祐哉さん。
部活動、勉強、ひとり暮らしと、すべてに全力投球の大学生活。
関西学院での充実した大学生活について聞きました。

カナダで出会ったアイスホッケー「関東勢を倒す」ことを目標に

 私は、経済学部の3年生で、部活は体育会のアイスホッケー部に所属しています。
 父の仕事の関係で幼稚園の年長から小学3年生まで過ごしたカナダでアイスホッケーに出会いました。カナダの子どもたちにとってアイスホッケーは冬の外遊びです。ガレージや路上で、2歳年上の姉や近所の友達とよくアイスホッケーごっこをして遊んでいました。
 スポーツとして本格的に習い始めたのは日本に帰ってからです。小学校5年生のとき、地元である神奈川のクラブチームに入りました。そのまま中学・高校でもアイスホッケーを続けて、関西学院大学にはスポーツ推薦で入学しました。それまで関西という土地にはまったく馴染みがなかったのですが、なぜか「こんなきれいな学校で学生生活を送りたい」と直感的に惹かれるものがありました。
 現在、アイスホッケーの練習は週に2、3回、夜の9時45分から11時45分まで鳴尾浜の「ひょうご西宮アイスアリーナ」で行っています。スケートリンクは地元の小・中学生たちも使っているので、彼らの練習を優先させると大学生が使えるのがどうしても夜になってしまうんです。その他の日は陸上トレーニングや筋力トレーニングをしています。

 関東でアイスホッケーをしていたときは、関西の情報が入ってこなくて勝手に「アイスホッケーは関西より関東の方が上だ」と思い込んでいました。今は関東や全国のプレーヤたちに、そうじゃないことを伝えたいですね。関西の存在感をもっと全国にアピールしたいです。「関東勢を倒す」ことを目標に日々練習に励んでいます。

勉強、ひとり暮らし、カルチャーショックさまざまな壁を乗り越えて

 体育会の練習は厳しいですが、勉強も疎かにしたくありません。勉強は得意な方ではないのですが、大学入学前から「せっかく大学に行くのだから、4年間は徹底的に勉強しよう」と決めていました。だからこそ、自分の中に何の知識もない経済学部を選んだんです。大学の学びに対して「これをやりたい」という具体的なイメージはありませんでしたが、「とにかく勉強して知識を蓄えて、視野を広げたい」という気持ちはありました。
 入学当初は、経済学部の授業や周りの友達のレベルの高さにまったくついていけませんでした。授業が始まってすぐに「これはなかなか厳しいスタートだ」と感じたのを覚えています。周りについていくには予習復習は必須で、並行してレポート提出などの課題もこなさなければなりません。「毎日、こんなに勉強しないといけないものなのか」と驚きました。 
 また、当時は初めての関西暮らしにカルチャーショックを受けることもしょっちゅうでした。ひとり暮らしなので相談する人もいなくて何かあったときのダメージが大きく、精神的に少ししんどいと感じることもありました。

 心身ともにハードな毎日でしたが、1年生の間は「とにかく授業だけは遅れを取らないように」という思いで過ごしていました。そして、経済学や統計学だけでなく、教育や人権、国際関係など、高校の勉強ではまったく触れることのなかった分野を学べることが新鮮でもありました。外資系企業の社長によるる授業などを通して、ずいぶん視野が広がったと思います。

「学生主体」の林ゼミへゼミ生との共同研究を通して成長

 3年生で選んだゼミは林宜嗣ゼミです。林ゼミは、競争倍率の高い人気のゼミで、普段からプレゼンテーションなどの機会も多いと聞いていました。準備や練習に追われることはわかっていましたが、やはり自分の中のハードルは上げていたいと思い、あえて挑戦しました。
 林ゼミは財政学のゼミですが研究テーマは幅広く、すべて「学生主体」で決められます。春合宿では「ユニバーサルスタジオのV字回復の経営」について研究し、それ以降は「日本の外国人労働者の受け入れ」について取り組みました。「少子高齢化で労働人口が減少する中、日本はどのように労働力を確保していくのか」という課題について、夜遅くまでコモンズにパソコンを持ち込んで調べたり、研究チームで議論したりしました。

 関西大学と関西学院大学の経済学部で毎年行われるディベート大会「ゼミナール関関戦」に出ることが決まっていたので、毎週のようにみんなの前でプレゼンテーションの練習をし、その様子を動画に撮って話し方を研究しながらプレゼンテーションを仕上げていきました。大学生らしい充実した時間でした。
 7人で合同研究する中で、バックグラウンドや生活スタイルがまったく違う人たちと思いを共有する難しさや、本音で向き合う大切さも学びました。私はゼミ活動では「勉強は不得意でも必要とされたい」と思っていましたが、何となく自分に求められる役割も見えてきました。それは、場の雰囲気に緊張感があるときも、客観的な視線で物事を捉えて場を収めることです。
 私は、幼少期を海外で過ごしたり、大学で初めて関西に来た経験を通して、知らず知らずのうちに状況を客観的に読むことが得意になっていました。ゼミ活動を通して自分自身の活かし方がわかったように思います。ゼミの先生、同期、先輩、後輩には感謝してもしきれません。

「家事」に集中する時間が日常のパフォーマンスを上げる

 「ひとり暮らし」も大学生活で得た貴重な経験です。家族から遠く離れて生活するのは、最初は寂しく感じることも多かったのですが、今では「家事」が密かな楽しみになっています。
 部活の時間が夜の9時45分からなので、授業が終わったら一旦部屋に戻って自炊をして、おいしいものをしっかり食べてから練習に出かける。また、毎週水曜日は完全にオフにすると決めて「掃除と料理の日」と設定しました。
 料理はなかなか凝る方で、パスタやラザニアを生地から作ったり、一尾の魚を丸ごと買ってきて自分でさばいてパエリアを作ったり。食べた人はみんなおいしいと言ってくれます。周りには意外だと驚かれるのですが、私にとって家事は大好きな趣味なんです。家事に集中して「食」や「整理整頓」と向き合う時間が、「心を整える」時間にもなっていると思います。この時間があるからこそ、普段の部活や勉強のパフォーマンスが上がり、いろんなことを乗り越えられているのかもしれません。

人に恵まれた大学時代の経験を大切に生きていきたい

 今考えると、1年生のときに勉強や環境でつまずいた経験も、すべてに意味がありました。私はこの経験で「謙虚さ」を学んだと思うのです。1年生のとき、アイスホッケーの先輩に「自己中心的」だと注意されたことがありました。私は、部活でも私生活でも同期に対して強く出てしまって思いやりが足りなかったと思います。先輩に言われて初めて気づいて、それからは「口より行動で示す」ことを心がけました。謙虚さと一歩引くことの大切さ、そしてそこにある本当の強さを学びました。
 あっという間に4年生になって、もう社会に出ることを意識する時期ですが、最近になって両親の偉大さを感じています。私は3人兄弟なのですが、3人とも大学に行かせてくれた父には経済的に本当に助けられていると思います。私の父は海外赴任で不在の時期も多かったのですが、怒る人がいないことをいいことにやんちゃばかりしていた3人の子どもを母は大切に育ててくれました。精神的に辛い時期もあったのではないかなと思いますが、アイスホッケーの送迎やお弁当作りなど、ひとりひとりの子どもたちがやりたいことができるように考えて、常に最高の環境を作ってくれていました。当たり前だと思っていた日常が当たり前でなかったことが身にしみてわかったのも大学生活の大きな収穫です。周囲の人たちに本当に感謝しています。
 将来の夢は、東京オリンピックを家族みんなで楽しむことです。仕事ももちろんバリバリやっていたいのですが、大学生活で人に恵まれ、家族や人と人とのつながりの尊さを知りました。東京オリンピックまでに自分が家族を持っているかはわかりませんが、今の家族や友人、これから出会う人たちを大切に生きていきたいと思います。