クラブ紹介 Vol.6

高等部 数理科学部

100年後に残る発見と、今すぐ役立つ開発合言葉は、「誰もやっていないことをしよう!」

顧問 理学博士・博士(学術)宮寺 良平 教諭

 数理科学部の原点は約20年前。数学の授業で面白いことを発見した生徒がいて、一緒に数学研究を始めるようになりました。その 実績が認められ、2011年に数理科学部が創設されました。現在は数学研究を中心に、それをもとにしたアプリの開発、数学授業の動画配信などに取り組んでいます。
 数理科学部の合言葉は「誰もやっていないことをしよう!」です。数学は、先人を追うよりも「世界初」になるのが実は一番簡単!チェスやカードゲームで遊んでいるときに斬新なアイデアが浮かんだり、意外な発見をしたりするのは、頭の柔らかい関西学院生ならではだと思います。発見したことは論文にまとめ、海外の学術誌に積極的に投稿しています。これまでシンガポール、韓国、アメリカ、カナダで開催された国際学会で研究発表をし、数々の国際的な科学コンテストで評価をいただいてきました。部員たちは高校生の枠を超え、大学の研究者たちと競いあえるレベルで「本物の研究」をしていると自負しています。
 数学研究で新たに発見したことは100年後も普遍的に残ります。一方、アプリの開発や映像の制作は今すぐ実用化して楽しむことができます。数理科学部はこの2つの側面を追求していきたいですね。数理科学部の今後の活躍にぜひ期待してください。

部長 高等部3年 中屋 悠資 さん

 数理科学部は、理学系の数学研究と工学系のプログラミングが連携し、大学の研究室にもないものを生み出す可能性に満ちています。新しい何かを“発見する喜び”は高校生では得難い貴重な体験です。今年は多くの学会で発表することが部の目標ですが、「世界初」をここからたくさん発信したいですね。

副部長 高等部3年 戸國 友貴 さん

 自分の研究テーマをもち、時にみんなと力を合わせつつ、ひらめきを大切に日々努力しています。これまで学会で2度発表しましたが、先生のご指導もあって「高校生の自分でもできる」という自信がつきました。部活動を通して、将来は理工学部に進んで研究の道に進みたいと思うようになりました。

数理科学部は、こんな活動をしています!

Mathematics

数学研究

「世界初」の発見をめざす!

 新しい法則や公式を発見するのが数学研究です。私たちが発見した法則の中で、海外で評価されたものには、イギリスのMathematical Gazette誌に掲載されたパスカル的三角形、ドイツのIntegers誌に掲載されたチョコレートゲームの必勝法、イタリアのArchimedeに掲載された(a+b)nのグラフの形の極限などがあります。
 高校生のコンテストもめざしますが、公平な評価を受けるには、専門家が揃う学会での発表や、専門家の審査がある著名雑誌への投稿しかありませんので、その方向で頑張っています。

■パスカル的三角形:ここにある分数の三角形には、私達が発見した数学の法則が隠れています。探してください。

著名雑誌

Programming

プログラミング

誰もが楽しめる!ゲームアプリを開発

 数学研究により、どんどん新しい規則が発見されています。それを数学ソフトで検証し、証明できたものについて、プログラミングの技術を使ってゲームアプリを作ります。それらは、App StoreやGoogle Playから世界に向けて発信しています。
 例えば最近では、将棋で自分の駒が相手の陣地に入ると動ける範囲が増えることに着目し、それを応用したいろいろなゲームアプリの開発に挑戦しています。IT世代の部員の発想はコンピュータと馴染みが良く、今後、プログラミング分野の活動はますます盛んになるでしょう。

コンピュータの動作を指示するために用いる人工言語がプログラミング言語。アプリ開発にはこの知識が欠かせない。

パソコン

Video Contents

数学映像

iTunes Uで数学の授業を動画配信

 2012年からアップル社の講座配信サービスiTunes Uで数学動画を公開。内容は、東京理科大学の「授業の達人コンテスト」で上位入賞したこともある数理科学部顧問の中田和宏教諭による数学の授業。編集は部員とOBで行いますが、映像のクオリティを高めるため、最近は映画部の部員にも協力してもらうようになりました。
 現在、1本10分程度の授業映像を約300本アップし、高校で習う数学の範囲は全てカバー。「わかりやすい」との評価を受け、ダウンロード数は海外も含めてかなりの数に上っています。iTunes Uでの動画配信は、日本の高校では関西学院高等部が初めてです。視聴方法は、数理科学部Webサイトをご覧ください。