約100年の伝統を誇る、マンドリンオーケストラ

Vol.3 マンドリンオーケストラ 関西学院大学文化総部マンドリンクラブ

定期演奏会に向けて毎日放課後に練習を開催 美しい音色を会場に届けたい

関西学院大学文化総部マンドリンクラブ(KGMC)は、1917年に創部されて以来、約100年の伝統を誇るクラブです。年に1回の定期演奏会のほか、依頼演奏会や学内での演奏会などで演奏を行っています。上ケ原キャンパスに響く優しい音色に誘われて、マンドリンクラブを訪ねました。

独特の美しい高音がマンドリンの魅力

マンドリンは、いちぢくを2つに割ったような丸い形が愛らしいイタリア・ナポリ生まれの撥弦楽器です。ヴァイオリンと同じ4つの音階を持ちますが、ヴァイオリンと違って弓を使わず、ピックで弦を弾いて演奏します。素早いピッキングの繰り返しで音が伸びているように聴かせる「トレモロ」による高く澄んだ音色は、マンドリンならではの美しい表現です。
「マンドリンは決してメジャーな楽器ではないけれど、一度聴くと忘れられない耳に残る音が魅力です。CMや映画音楽などに使われることも多いんですよ」と部長の山口奈々さん。山口さんは、高校時代に好きなアーティストの曲の中にその音色を見つけて、マンドリンに興味を持つようになったそうです。

豊かな表現力で会場を包み込む
マンドリンオーケストラ

マンドリンがオーケストラ演奏されるということも、あまり知られていないことかもしれません。「マンドリンオーケストラも、通常のオーケストラ同様、いくつかのパートに分かれて演奏します」と渉内マネージャーでフルートを担当する山内美和さん。「私は中学・高校と吹奏楽部だったのですが、マンドリンオーケストラに入ってからフルートの吹き方が変りました。管楽器のフルートは優しい音でマンドリンの直接的な音色を中和してくれるので、いかにマンドリンと合わせたときに演奏全体に厚みが出るかということを意識しています」

チーフコンダクターで指揮者でもある福原優花さんも、マンドリンオーケストラに魅せられた一人。「私は子どもの頃からピアノをやっていますが、ピアノ独奏と違い、オーケストラにはみんなでひとつの音楽を作り上げていく楽しさがあります。メンバーには楽譜も読めない楽器未経験者も多いのですが、お互いに助け合い補い合って、私たちだからこその演奏ができたときは感動的です」

それぞれの楽器の音色が織りなす
癒しの音楽をぜひ会場で体感してほしい

マンドリンオーケストラは、定期演奏会のほか、最近では地域の老人ホームや町おこしのイベントなどの依頼公演も増えているそうです。「マンドリンにはコンクールがないので自由に自分たちの音楽を楽しめるのもいいところ。私たちの演奏は、みんなが心から楽しんで作り上げているのが最大の特徴です。そんな私たちの気持ちが聞く人に伝われば嬉しいですね」