国際社会で活躍する日本人を育むために

保護者のみなさま、お子さまのご入学・ご進学、誠におめでとうございます。日ごろより、関西学院を支えていただき、ありがたく厚く御礼申し上げます。おかげさまで、各学校それぞれ、おおむね計画通り順調に推移していますことをご報告申し上げます。

関西学院は、「国際性豊かな学術交流の母港(グローバル・アカデミック・ポート)」として、お子さま方が将来、国内外いずれで活躍されるにしましても、国際感覚に優れた有能な人材として巣立っていただくことを大きな使命と考えております。世界に目を移しますと、国際社会はいま、混沌とした荒波の中にあり、今後どのような方向に向かうのか、見通しがつかない困難な状況です。そうした中にあって、国際社会では特に、良識を備えた知識人がますます必要とされる時代になることは間違いありません。そのような人材を育成する高等教育機関の役割が極めて重要になると考えております。

「世界市民の育成」を標榜する関西学院は、本学で学び巣立つ若者一人ひとりが、外国語の習得にとどまらず、多岐にわたる資質を身につけてほしいと考えています。まず第一に、国際人として、また豊かな国際感覚を備えた人間として、関西学院の教育基盤であるキリスト教主義教育のもと、他者への思いやりとともに、自らを律する力を養っていただきたい。第二には、はつらつとした行動、率直な姿勢、さらには教養・心・態度・美意識等、日本で学んだ者として、持つべきアイデンティティを確立していただきたい。第三としては、国際社会のリーダーとして活躍するための基本的な知識に加え、コミュニケーション力・多様性への理解と対処力・積極的に自ら考え述べる力等々を、実社会に出て学ぶ実践型の体験学習であるハンズオンラーニングなど関西学院ならではの一貫教育の中で学び取っていただきたいと考えています。

チャンスが増す一方でリスクが発生することも念頭に置き、保護者のみなさまには極力ご心配をおかけすることがないよう、最大限の態勢を整え、取り組んで参る所存です。引き続き、みなさまのご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。