2018年は18歳人口が急速に減少し始める年であり、日本の大学にとって一つの転換点になる年です。さらに、今後はAIの発達によって、5年~10年の間に産業構造や労働市場が大きく様変わりすることも予想されます。このような現実を踏まえると、大学での教育のあり方も大きく変わらざるを得ないと考えられます。

現在の学生が社会に出る頃には、知識・技能だけでなく、コミュニケーション能力を前提にしたリーダーシップやチームワーク力、さらには、主体的に物事に取り組む力、そして、何よりも重要な資質として「学び続ける力」が求められます。欧州連合(EU)のボローニャ・プロセスにおいても、「学び続ける力」は最も重要なコンピテンシーとして位置付けられています。

関西学院大学でも、この「学び続ける力」を養うことを重視し、アクティブ・ラーニングやコモンズの設置などの取組を積極的に行っています。激動の世界の中で、学生が社会に出たときに必要となる世界水準の能力・資質を養うことが本学の使命と考えており、今後とも不断の努力を続けて参ります。

しかしながら、「学び続ける力」は、個々の教育方針や授業、カリキュラムだけで形成されるものではありません。学ぶ意欲や好奇心の涵養が大前提であり必須の条件となります。意欲や好奇心は、生徒や学生の精神が安定していて初めて醸成されるものです。これを保証するのがご家庭での保護者の方の役割だと考えます。新たなものにチャレンジしようとする好奇心や意欲は、保護者の方の絶対的な愛情があってこそ生まれてくるものではないでしょうか。新しいものへのチャレンジは失敗することもあります。その時に帰るべきところが家庭や家族であると思います。どうかお子様のチャレンジを暖かく見守っていただければと思います。