関西学院と日野原重明先生

後援会の皆様のご理解とご支援によって、関西学院の歩みがより豊かなものになっていますことを心から感謝いたします。

本年7月18日に私たちの大先輩である日野原重明先生が、105歳の生涯を終えられて神様のもとに召されました。先生が関西学院のためにお尽くしくださったことの大きさ、そして私たちの感謝は、この短い文章で表すことなどできませんが、改めて先生のお働きに感謝し、天上にある先生への神様の平安とお守り、ご遺族の皆様へのお慰めが豊かにありますよう、心からお祈り申し上げます。

日野原先生と関西学院との関わりは、お父上であられた日野原善輔先生から始まります。善輔先生は関西学院創立間もない1895年に関西学院普通学部に学ばれ、米国留学後大阪西部教会、大分教会さらに神戸栄光教会の牧師を歴任、関西学院神学部講師にもなられました。重明先生は善輔先生の神戸時代である1924年に関西学院中学部に入学されています。関西学院とのつながりについては、学院創立125周年の際の先生へのインタビュー記事が学院のホームページに掲載されていますので、ぜひご覧下さい。その中で先生は「自分が医者になってあらためて思うのは、どんなに貧しくても、あるいは豊かでも、どんな国籍でも、人間として平等に医療を提供することが必要だということです。関西学院で学んだ『善きサマリヤ人』の話を何度も思い起こしてきました。今、いろいろな患者さんを診ているわけですが、人種を超えて、年齢を超えて、病む人のために生涯をささげるのが私の務めであると考えています。そういう意識、そういうスピリットが、中学部の間に私に植え付けられたのではないかと思っています。… 医者になって、聖路加国際病院に赴任して、74年になります。今なお働いて102歳を超えました。長寿に恵まれただけ、関西学院の思い出を話すのには私が第一人者じゃないかと自分自身、非常に誇らしく思っているわけです。… 関西学院とはと聞かれると、やはりベーツ先生が提唱したスクールモットー“Mastery for Service”が浮かびます。この言葉こそが関西学院の精神であり、いつも私の中にあります。その精神の下で、現在も務めています。私自身が医者であるだけに、ランバス先生が医者でありながら世界中で宣教活動や教育に従事したというのは素晴らしいなと思います。このように素晴らしい先生方によって支えられてきた関西学院で学べたことに感謝しています。」

この先生の文章の中に、関西学院が創立以来今も持ち続けるべき確かな根拠が示されています。これからも関西学院は先生の思い、さらに関西学院の歴史を築いてこられた先達の方々の思いをしっかりと継承する歩みを続けていくことを、時あたかも創立128周年を記念するときに強く思わされるものです。善輔先生も重明先生もまた“We are Kwansei!”のおひとりなのです。